「原油高メリット」関連がランキング内に浮上、供給不足懸念で価格上昇観測＜注目テーマ＞

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　みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「原油高メリット」関連が２３位となっている。

　“原油高メリット”は、原油価格が上昇することでさまざまな経済的なメリットを享受すること。原油高がプラスに働く業種には、石油開発など資源関連企業がある。原油の上昇は、エネルギー価格の高騰となり、非鉄金属の市況上昇などにつながることも多い。原油価格上昇は中東・ロシアなど産油地域の経済を潤し、石油開発関連などのプラント製造・建設関連企業の受注増加も誘発する。

　原油価格の代表的指標であるＷＴＩ（ウェスト・テキサス・インターミディエイト）の先物価格は、このところ１バレル＝６４ドル台と、３年ぶりの高値圏で頑強な推移となっている。今後も供給リスクにつながる背景が複数指摘されており、これが価格上昇観測に拍車を掛けている。

　経済危機の状態にあるベネズエラの供給不安が現実となっているのをはじめ、イランに対して米国が経済制裁を再開する可能性が高まってきた。さらに、サウジアラビアは石油輸出国機構(ＯＰＥＣ)とロシアなどが行っている協調減産を来年以降も延長することを示唆している。これらのことから、原油価格の先高観測が浮上している。

　関連銘柄としては、原油・ガス開発生産の国内最大手国際石油開発帝石<1605.T>、原油・ガス開発専業の石油資源開発<1662.T>。石油元売りのＪＸＴＧホールディングス<5020.T>、出光興産<5019.T>、昭和シェル石油<5002.T>、コスモエネルギーホールディングス<5021.T>、石油精製販売の富士石油<5017.T>。石油・ガスなどのプラントの製造や工事を手掛ける東洋エンジニアリング<6330.T>、千代田化工建設<6366.T>、日揮<1963.T>などがある。

出所：minkabuPRESS