綜研化学、今期経常を一転23％減益に下方修正

　綜研化学 <4972> [東証Ｓ] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比22.3％減の16.5億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の28億円→21億円(前期は27.4億円)に25.0％下方修正し、一転して23.5％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の13.4億円→6.4億円(前年同期は12.6億円)に51.9％減額し、一転して48.7％減益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比68.5％減の2億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の5.1％→4.0％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023年3月期通期の業績予想につきましては、液晶ディスプレイ関連分野での需要低迷が続くなか、中国市場におけるケミカルズの販売が想定を下回ることや、加工製品の電子情報機器用途での在庫調整に伴う需要減少が見込まれることにくわえて、為替相場が円高に転じたことに伴う中国子会社業績の為替換算額の減少により、ケミカルズの売上高が前回予想を下回る見通しです。　また、利益面につきましても、原材料価格の上昇に対する価格転嫁やコスト削減の効果を見込むものの、ケミカルズの販売数量が想定を下回ることや円高に伴う減益が見込まれることなどから、前回予想を大幅に下回る見通しです。（注）当資料に記載している業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。