綜研化学、今期経常を28％上方修正、配当も20円増額

　綜研化学 <4972> [ＪＱ] が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比60.8％増の24.5億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の25億円→32億円(前期は18.5億円)に28.0％上方修正し、増益率が34.8％増→72.5％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の10.1億円→17.1億円(前年同期は9.7億円)に68.8％増額し、増益率が4.2％増→75.8％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の55円→75円(前期は55円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比50.0％増の9.7億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.4％→12.1％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年3月期通期の業績につきましては、主力事業分野である液晶ディスプレイ関連分野での需給調整や原料価格の上昇、新型コロナウイルス感染再拡大の影響など事業環境の先行きに不透明感はあるものの、現時点における顧客の需要動向等から中国市場を中心に粘着剤関連製品及び加工製品の販売が想定を上回るものと見ており、原料価格や為替相場の大幅な変動がないことを前提に、売上高・利益とも前回公表した予想を修正いたします。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を重要政策の一つと考え、事業拡大や技術革新のための設備投資及び研究開発投資を行い、収益力の向上と財務体質の強化を図りながら、配当水準の向上と安定化に努めることを基本方針としております。　この方針に基づき、2021年3月期の期末配当予想につきましては、通期の業績予想等を踏まえて、前回予想から20円増額し、一株当たり75円に修正いたします。　なお、本件につきましては、2021年6月に開催予定の定時株主総会に付議する予定であります。　（注）当資料に記載している業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。