＜注目銘柄＞＝ファンケル、インバウンド関連として注目度増す

　ファンケル<4921.T>に注目したい。同社は無添加化粧品、サプリメントの研究開発・販売を柱に、発芽米や青汁、肌着事業なども展開している。足もと訪日観光客の受け入れ拡大に伴いインバウンド需要の回復が期待され、安心・安全のコンセプトで海外でも人気を誇るファンケルブランドに収益拡大チャンスが広がっている。

　２３年３月期第１四半期（４～６月）の連結業績は、売上高２５６億１０００万円（前年同期比１．７％増）、営業利益１７億３７００万円（同４２．３％減）だった。積極的な広告宣伝に伴うコスト上昇などにより減益となったが、インバウンド需要の恩恵が見込めないなかも、主力の「マイルドクレンジング　オイル」や、新発売した「泥ジェル洗顔」が寄与し増収を確保した。

　株価は５月２６日につけた年初来安値２０７９円から上昇基調にある。直近１３週・２６週移動平均線のゴールデンクロスを形成しており、戻り足に弾みがついてきた。２月の戻り高値３２９０円奪回が当面の目標となる。（れい）

出所：MINKABU PRESS