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*12:09JST ファンペップ Research Memo(9):当面は研究開発ステージが続き、損失計上が続く見通し
■業績及び財務状況
1. 業績動向
(1) 2023年12月期第2四半期累計の業績概要
ファンペップ<4881>の2023年12月期第2四半期累計の連結業績は、事業収益が0.5百万円(前年同期の単体実績は0.6百万円)、営業損失が622百万円(同515百万円の損失)、経常損失が589百万円(同520百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が585百万円(同521百万円の損失)となった。
事業収益は非医薬品事業における機能性ペプチドの販売収入を若干程度計上した。費用面では、「SR-0379」の臨床試験費用が減少した一方で抗体誘導ペプチドの開発費が増加したことにより、研究開発費が前年同期の400百万円から451百万円と51百万円増加した。また、販管費も前年同期比56百万円増加した。人件費増に加えて、AAPの子会社化に伴ってのれん償却額4百万円を計上したほか、減価償却費も同15百万円増加した。第2四半期末の連結従業員数は18名(派遣社員2名含む、研究開発部門は13名)で前年同期末比1名増、研究開発人員については同3名増となっている。そのほか、営業外収益として研究開発に係る補助金収入35百万円(FPP003の強直性脊椎炎の研究に係るAMEDからの補助金)を計上し、営業外収支の改善要因となった。
(2) 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の業績見通しについては、同社グループの事業収益が研究開発の進捗状況や提携候補先との交渉状況等によって大きく変動する可能性があるため、現時点では合理的に見積もることは困難なことから未定としている。事業方針について研究開発面では、「FP004X」の前臨床試験の推進及び新規パイプラインの創出に向けた探索研究を継続するほか、「SR-0379」「FPP003」については臨床試験結果を踏まえて提携先との間で各プロジェクトの開発方針について協議を進めていく。事業開発面では、製薬会社とのライセンス契約や共同開発契約等の締結に向けたアライアンス活動を推進する。
研究開発費の見通しについては、「FP004X」の前臨床試験費用が増えるものの、当初計画に織り込んでいた「FPP005」の臨床試験費用等が減少するため、期初計画の900百万円から700百万円に引き下げた。販管費については期初計画と変わらず300百万円を見込んでいる。下期も事業収益に変化がなければ、通期の営業損失は研究開発費の減少によって若干縮小することになる。人員については研究開発体制の強化を進めていることから、下期も若干程度増加する可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 業績動向
(1) 2023年12月期第2四半期累計の業績概要
ファンペップ<4881>の2023年12月期第2四半期累計の連結業績は、事業収益が0.5百万円(前年同期の単体実績は0.6百万円)、営業損失が622百万円(同515百万円の損失)、経常損失が589百万円(同520百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が585百万円(同521百万円の損失)となった。
事業収益は非医薬品事業における機能性ペプチドの販売収入を若干程度計上した。費用面では、「SR-0379」の臨床試験費用が減少した一方で抗体誘導ペプチドの開発費が増加したことにより、研究開発費が前年同期の400百万円から451百万円と51百万円増加した。また、販管費も前年同期比56百万円増加した。人件費増に加えて、AAPの子会社化に伴ってのれん償却額4百万円を計上したほか、減価償却費も同15百万円増加した。第2四半期末の連結従業員数は18名(派遣社員2名含む、研究開発部門は13名)で前年同期末比1名増、研究開発人員については同3名増となっている。そのほか、営業外収益として研究開発に係る補助金収入35百万円(FPP003の強直性脊椎炎の研究に係るAMEDからの補助金)を計上し、営業外収支の改善要因となった。
(2) 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の業績見通しについては、同社グループの事業収益が研究開発の進捗状況や提携候補先との交渉状況等によって大きく変動する可能性があるため、現時点では合理的に見積もることは困難なことから未定としている。事業方針について研究開発面では、「FP004X」の前臨床試験の推進及び新規パイプラインの創出に向けた探索研究を継続するほか、「SR-0379」「FPP003」については臨床試験結果を踏まえて提携先との間で各プロジェクトの開発方針について協議を進めていく。事業開発面では、製薬会社とのライセンス契約や共同開発契約等の締結に向けたアライアンス活動を推進する。
研究開発費の見通しについては、「FP004X」の前臨床試験費用が増えるものの、当初計画に織り込んでいた「FPP005」の臨床試験費用等が減少するため、期初計画の900百万円から700百万円に引き下げた。販管費については期初計画と変わらず300百万円を見込んでいる。下期も事業収益に変化がなければ、通期の営業損失は研究開発費の減少によって若干縮小することになる。人員については研究開発体制の強化を進めていることから、下期も若干程度増加する可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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