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【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

著者:鈴木 行生
投稿:2025/05/23 14:11

~薬局・クリニック・介護/福祉施設の三位一体で、完全課金型ビジネスを推進~

【ポイント】
・今1Qは、営業利益1533百万円(前年同期比+112.8%)と極めて好調であった。前期に加速した電子処方箋の導入について、政府の方針変更で補助金サポートの継続的な延長措置が追い風となった。また、オンライン資格確認オプションソフトの導入も進んでいる。よって、1Qも需要が盛り上がった。

・会社側では、1Qの好調を受けて、上期(2Q累計)の業績計画を見直し、売上高で+10億円、営業利益で+5億円ほど上方修正した。これを1Q、2Qに分けてみると、1Q(1~3月)までに集中した反動が2Qには出るという見方である。しかし、国の補助金政策はその後も延長が継続されている。

・そもそも国の支援策は、医療DXの推進を加速させようとしている。補助金の効果は顕著で、これが医療DX推進の継続的なドライバーとなるか、今後の政策的支援の動向が注目されている。厚労省の2040年に向けた医療DXの制度的対応では、1)電子カルテの情報共有サービス、2)マイナンバーカードを利用した情報連携などに力を入れていく。

・当社にとっては、DX推進で需要が盛り上がるのはありがたい。一方で、急増する需要への対応は一時的コスト増にもなる。それでも収益面では大いにプラスとなる。但し、いずれ反動減は出てこよう。それを前提として計画を組んでいく。

・1Qの需要増が今期の需要をすべて先取りしたわけではないので、通期の業績も会社計画を上回ってこよう。来期については、一時的需要増の反動減を予想するが、本来の領域が伸びてくるので、中期計画2年目の業績計画は概ね達成できよう。

・新長期ビジョンと新中期3ヵ年計画では、クラウド型のシステム基盤を強化しつつ、医科システム事業と介護/福祉システム事業の黒字化を図る。3年後の2027年12月期には営業利益で40億円を目標とするが、これは十分射程内にある。

・今後3ヵ年は、配当性向100%の実行で株主還元を充実させ、M&Aを含めた成長投資は借入金で対応する。収益力の好転につれ、ROEの向上と共に株価は見直されてこよう。

目次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 画期的なMAPsシリーズの開発が進展
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルが本格化
4.当面の業績 今2025年12月期は減益幅が縮小へ
5.企業評価 ストック効果の拡大局面へ

EMシステムズ <4820>
企業レーティング
株価
(2025年5月22日)
748円
時価総額 527億円
(70.51百万株)
PBR 2.60倍
ROE 11.4%
PER 22.9倍
配当利回り 4.7%
総資産 29139百万円
純資産 19965百万円
自己資本比率 68.2%
BPS 287.5円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2017.3 13676 2597 3163 2116 30.2 7.75
2018.3 13953 3063 3618 2369 33.4 9.25
2019.3 13133 2622 3248 1971 27.9 9.50
2020.3 14023 1583 2179 1393 19.7 10.0
2020.12 9660 1037 1469 1062 15.0 10.0
2021.12 14436 1870 2607 1829 25.7 11.0
2022.12 16919 2395 2791 1893 26.8 12.0
2023.12 20355 2320 2869 1962 27.8 14.0
2024.12 24837 4464 5184 2425 34.5 35.0
2025.12(予) 23000 3220 3850 2260 32.7 35.0
2026.12(予) 22800 3300 3900 2500 36.2 38.0

(2025.3ベース)

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2020年12月期より決算期を変更、この期は9カ月決算。

企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/emsisutemuzu202505.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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