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EMシステムズ Research Memo(3):薬局向けシステムでは30%以上のシェアを持つリーディングカンパニー

配信元:フィスコ
投稿:2020/01/07 15:33
■EMシステムズ<4820>の事業概要

同社グループでは、「調剤システム事業及びその関連事業」、「医科システム事業及びその関連事業」、「その他の事業」の3つの事業を展開している。「調剤システム事業及びその関連事業」は薬局向けの調剤業務処理用コンピュータシステムを開発、販売し、付帯するサプライの供給、保守メンテナンスサービスを行う。全社売上高の76.8%(2020年3月期第2四半期)、全社営業利益の104.9%(同)を占める大黒柱である。「医科システム事業及びその関連事業」は、クリニックを主とする医療機関向けに医療業務処理用コンピュータシステムを開発、販売し、付帯するサプライの供給、保守メンテナンスサービスを行う。全社売上高の12.9%(同)、全社営業利益の10.3%(同)である。「その他の事業」は、介護/福祉サービス事業者向けのシステムと医療介護連携ソリューションを開発、販売し、保守メンテナンスサービスを行う。また、連結子会社を通じて、保育園、薬局を運営する。全社売上高の10.2%(同)だが、先行投資を行っているため、まだ利益がでていない。

1. 調剤システム事業及びその関連事業
薬局向けの調剤業務処理用コンピュータシステムの開発・販売、付帯するサプライの供給や保守メンテナンスサービスを行っている。

主要製品は薬局向け医療業務処理用コンピュータシステム(製品名:「Recepty NEXT」)で、自社開発のソフトウェアをパソコンに導入調整してユーザーに納入する。同社及び連結子会社のコスモシステムズや販売代理店経由で販売している。OEM供給も行っており、ユーザーの薬局数は16,195件(2019年9月末、シェア32.4%)となっている。また、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)によるインターネットを利用した調剤レセプト支援システム、グループ薬局以外の在庫情報等を共有することができるシステムも提供している。

2020年3月期第2四半期のセグメント間内部取引消去前の売上高は5,484百万円(前年同期比4.2%増)、セグメント営業利益は960百万円(同29.6%減)であった。ハードウェア提供方法の変更に伴う粗利減少により、一過性の減益となっている。

「初期売上」などのフロー売上と「課金売上」を始めとするストック売上に分けると、既にストック売上がフロー売上を上回っており、2020年3月期第2四半期ではストック売上が6割を超える。

2. 医科システム事業及びその関連事業
クリニックを主とする医療機関向けの医療業務処理用コンピュータシステムの開発・販売、付帯するサプライの供給や保守メンテナンスサービスを行っている。主要製品はクリニック・無床診療所向けの医事会計融合型電子カルテシステム(製品名:「MRN(Medical Recepty NEXT)カルテスタイル」)及び医事会計システム(製品名:「MRNクラークスタイル」、「ユニメディカル」)で、同社またはEMソリューションが自社開発したソフトウェアをパソコンに導入調整しユーザーに直販、または販売代理店経由で販売する。2016年7月より「買ってすぐ使える電子カルテ」をコンセプトとした診療所向け電子カルテシステム「オルテア(Ortia)」の発売を開始した。ユーザーである診療所・クリニック数は2,756件(シェア3.1%、2019年9月末)となっている。

2020年3月期第2四半期のセグメント間内部取引消去前の売上高は924百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント営業利益は94百万円(同22.2%減)であった。「課金売上」主体のビジネスモデルに向けて転換の最中であり、一過性の減益となっている。「初期売上」などのフロー売上と「課金売上」を始めとするストック売上に分けると、既にストック売上がフロー売上を上回っており、2020年3月期第2四半期ではストック売上が5割を超える。

3. その他の事業
調剤システム事業と医科システム事業に含まれない事業をその他の事業に分類している。主要製品は、介護/福祉サービス事業者向けシステムと医療介護情報連携ソリューションの開発・販売、保守メンテナンスサービスである。さらに、新大阪ブリックビル(同社が保有する本社ビル)の管理事業を行う。加えて、(株)ラソンテが保育園「LaLa Kids」の経営を行うほか、2015年5月から連結子会社化した(株)ブリック薬局が新大阪ブリックビル1階において薬局経営事業を展開している。

2020年3月期第2四半期は、前期に介護/福祉サービス事業者向けシステム事業のM&Aを行ったため売上高が大幅に伸びた。障害福祉事業に強みを持つ(株)ジャニスの事業譲受と、施設系サービス分野及び地域包括支援センター向けサービス分野に定評のあるエムウィンソフト(株)の買収である。これにより同社に今まで欠けていたピースがそろい、ヘルスケア分野(医科・調剤・介護/福祉)全般に対しての対応が可能となった。

2020年3月期第2四半期のセグメント間内部取引消去前の売上高は729百万円(前年同期比42.2%増)、セグメント営業損失は139百万円(前年同期は17百万円の損失)であった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ
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