1,868円
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■ヤマハ <7951> 3,624円 (+308円、+9.3%)
ヤマハ <7951> [東証P]が急反発。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比0.5%増の4650億円、最終利益は同14.7%増の340億円を見込む。主力の楽器事業において、中国景気の減速による影響が警戒された同社株は昨年夏以降、水準を切り下げて全体相場に対し大きく出遅れていた。今期が増益となる見通しを示したことで、出遅れ修正を期待した買いが集まったようだ。今期は中国の市況低迷を踏まえて売上収益は微増を見込む一方、モデルミックスの改善や構造改革によるコストダウン効果などが利益の押し上げ要因となると想定する。
■リンナイ <5947> 3,728円 (+315円、+9.2%)
リンナイ <5947> [東証P]が3日続急伸。9日午前、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.6%増の4500億円、営業利益を同14.3%増の450億円と発表。配当予想も前期比20円増の80円とした。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感され買われた。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比1.2%増の4301億8600万円、営業利益が同5.0%減の393億6200万円だった。物価高による消費マインド低下を背景に高水準で推移していた自社・流通在庫が下期にかけて解消に向かい増収を確保。一方、営業利益は価格改定効果などもあったが、上期のマイナスを挽回するに至らず減益となった。自社株買いについては、取得上限を400万株(自己株式を除く発行済み株数の2.79%)、または100億円とした。期間は5月10日から来年1月31日まで。取得した株式は来年2月13日付で消却する。
■IHI <7013> 4,119円 (+312円、+8.2%)
IHI <7013> [東証P]が急反発。8日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比21.0%増の1兆6000億円、最終損益を前期赤字から600億円の黒字に浮上する見通しと発表。これが好感された。配当予想は前期比同額の100円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比2.2%減の1兆3225億円、最終損益が前の期実績(445億4500万円の黒字)から一転682億1400万円の赤字に転落して着地した。出荷済みのPW1100G-JMエンジンに関する追加検査プログラムの影響が出た。
■椿本興 <8052> 2,285円 (+160円、+7.5%)
椿本興業 <8052> [東証P]が急反発。同社は5月8日大引け後(16:00)に決算を発表、24年3月期の連結経常利益は前の期比2.6%増の55.7億円になり、従来予想の53.5億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地し、25年3月期も前期比5.8%増の59億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。これで4期連続の増収、増益になる。加えて、3月末割当の1→3の株式分割実施後も株主優待の内容は変更しないと発表しており、実質拡充となるためこちらも材料視されたようだ。
■山田コンサル <4792> 1,936円 (+125円、+6.9%)
山田コンサルティンググループ <4792> [東証P]が急反発。同社は5月8日大引け後(15:00)に決算を発表、24年3月期の連結経常利益は前の期比27.5%増の37.2億円になり、25年3月期は前期比0.2%増の37.3億円とほぼ横ばいを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで5期連続の増益になる。同時に、前期の年間配当を75円→76円(前の期は56円)に増額し、今期も76円を継続する方針とした。
■オムロン <6645> 6,013円 (+368円、+6.5%)
オムロン <6645> [東証P]が急反発。同社は8日取引終了後、24年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比65.9%減の343億4200万円となり、従来予想の240億円から上振れた。売上高は同6.5%減の8187億6100万円(従来予想は8100億円)で着地。円安効果に加え、主力の制御機器事業における商品の構成比変動などから売上総利益率が前回予想を上回ったという。あわせて公表した25年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比0.8%増の8250億円、営業利益が同42.7%増の490億円。前提為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円としている。
■オリックス <8591> 3,426円 (+203円、+6.3%)
オリックス <8591> [東証P]が急反発。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の純利益が前期比12.7%増の3900億円と、前期に続き過去最高益を更新する見通しを示した。また、前期の期末配当を4円60銭増額したうえで、今期の年間配当予想を修正後の前期の年間配当と同水準となる98円60銭とした。更に、取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約3.5%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も発表。これらを評価した買いが集まったようだ。金融関連では国内金利上昇を受けた貸し出し収益や運用利回り、リース収益の利ザヤ拡大を想定。事業関連では旅館やマンションの大京、航空機、レンタカーでの成長を見込むほか、アセットマネジメントへのシフト加速による運用資産残高の拡大も図る方針。投資関連において不動産投資・空港コンセッションでは、大阪・関西万博などが追い風となる見通しも示す。
■ダイセル <4202> 1,558.5円 (+90円、+6.1%)
ダイセル <4202> [東証P]が3日続急伸。同社は5月9日後場(13:20)に決算を発表、24年3月期の連結経常利益は前の期比31.4%増の683億円に拡大したが、25年3月期は前期比2.0%減の670億円に減る見通しとなった。ただ、直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比64.8%増の202億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.2%→12.5%に大幅改善したことで好感されたようだ。同時に、今期の年間配当は前期比5円増の55円に増配する方針とした。
■ユーザーロカ <3984> 2,199円 (+112円、+5.4%)
ユーザーローカル <3984> [東証P]が急反発。同社は5月8日大引け後(15:00)に決算を発表、24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.3%増の13.2億円に拡大し、通期計画の15.5億円に対する進捗率は85.3%に達し、5年平均の77.6%も上回ったことで好感されたようだ。
■トーモク <3946> 2,919円 (+144円、+5.2%)
トーモク <3946> [東証P]が4日続急伸。同社は5月8日大引け後(15:00)に決算を発表、24年3月期の連結経常利益は前の期比7.9%増の86.1億円になり、25年3月期も前期比20.7%増の104億円に伸びを見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。
■沖縄セルラー <9436> 3,585円 (+170円、+5.0%)
沖縄セルラー電話 <9436> [東証S]が急反発。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の営業収益は前期比2.6%増の800億円、最終利益は同1.0%増の122億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益を更新する計画。年間配当予想は同10円増配の120円とした。加えて、取得総数140万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額40億円を上限とする自社株買いの実施を公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。auでんきの契約件数の増加を見込むほか、ソリューション事業においても売り上げの増加を予想する。自社株の取得期間は20日から25年4月18日。更に同社は、自己株式90万7300株を24年5月15日に消却することも発表した。
■旭化成 <3407> 1,132.5円 (+37円、+3.4%)
旭化成 <3407> [東証P]が大幅反発。9日昼ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.6%増の2兆9120億円、最終利益を同2.3倍の1000億円と発表。これを好感した買いが入った。自動車や電子機器、半導体市場などの緩やかな回復を背景とした「マテリアル」部門の業績改善をはじめ、「住宅」「ヘルスケア」部門の堅調な成長を見込む。配当予想は前期比同額の36円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比2.1%増の2兆7848億円、最終損益が前の期実績(919億4800万円の赤字)から438億600万円の黒字に浮上して着地した。
■コニカミノル <4902> 525.6円 (+15.9円、+3.1%)
コニカミノルタ <4902> [東証P]が5日ぶり大幅反発。複合機(複写機)の大手メーカーで、液晶フィルムなど光学部品にも注力しているが、業績は急回復トレンドに入っている。8日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の180億円から260億円(前の期は951億2500万円の赤字)に大幅増額した。これを手掛かり材料に上値を見込んだ買いを呼び込んだ。為替の円安効果に加え、オフィス向け複合機などが好調で収益を牽引。また、遺伝子検査事業の堅調などに伴い、前の期に計上した関連事業での巨額減損がなくなり戻入金も発生している。
■ゼオン <4205> 1,493.5円 (+21円、+1.4%)
日本ゼオン <4205> [東証P]が6日ぶり反発。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1500円から1600円に引き上げた。24年3月期決算では、特に株主還元強化が好印象だったとして、政策保有株式の売却の一段の進展、これに伴う追加的な株主還元にも期待できるとみている。6月11日開催予定の説明会では、エラストマーに関する構造改革について、何らかの方針が示されるとみられ、一部拠点の整理など大胆な施策が示されれば、好感される可能性が高いと予想している。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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