ＡＬＰＨＡ、今期経常を一転赤字に下方修正

　アルファ <4760> [東証Ｓ] が7月12日大引け後(15:00)に決算を発表。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常損益は2億1000万円の赤字(前年同期は3700万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の1000万円の黒字→2億2000万円の赤字(前期は1億1300万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1億2100万円の黒字→1億0900万円の赤字(前年同期は1億5900万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である3-5月期(3Q)の連結経常損益は9900万円の赤字(前年同期は8300万円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-7.0％→-7.1％とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期業績予想につきましては、下期は営業活動量の増加による受注増や協業先とのSNS等を活用したデジタル案件の受注増による増収と固定費等経費の一層の削減に取り組みましたが、円安進行や原料・エネルギーコストの上昇等で流通小売業や食品、飲料メーカー等の販促費削減の影響や競争の激化など想定以上に受注が減少したことにより、売上高は当初予定を下回る見込みとなりました。 　利益面におきましても、業務の効率化やコンサルティング料の削減など一般管理費の抑制に努めましたが、売上高が当初の見込みを下回ったことや、物価上昇等コスト増加による売上総利益率の低下等もあり、営業利益は当初予定を下回る見込みとなりました。また営業外収益として雇用調整助成金の収入や貸倒引当金戻入額があったものの、特別損失として減損損失を計上したことなどから経常利益ならびに親会社株主に帰属する当期純利益とも当初予定を下回る見込みとなりました。　今後、業績予想に修正の必要があると判断した場合は、速やかに開示いたします。（注）業績予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成されたものであり、実際の業績は様々な　　　要因により予想数値と大きく異なる可能性があります。