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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2019/12/06 17:29

<1882> 東亜道路工業

 四季報によると、6月末受注残440億円(25%増)と手持ち工事豊富。が、2度の指名停止で期中の案件積み増しに下振れ懸念。アスファルト原料高転嫁進み工事採算好転するも営業増益幅縮小。独禁法引当金戻入益。アスファルト関連のカルテル2件で国交省から計2カ月の指名停止。1件は今期中に21億円の課徴金納付命令。もう1件は発覚前自主申告で課徴金免除。

11月13日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+45.1%の53億円、経常利益+42.2%の53億円の増収・増益の見通し。5月14日時点、7月30日時点、8月8日時点の予想と変わらず。

2016年6月17日の2410円(併合前241円)、8月10日の2460円(併合前246円)を2点底にして大幅上昇となり、2017年6月12日の4940円(併合前494円)の高値をつけました。ここをピークにして9月8日の4020円(併合前402円)まで押し目を入れて反発し、10月30日の4655円、11月30日の4625円、2018年1月11日の4590円と三尊天井をつくって下降トレンド(A)入りとなりました。この下降トレンド(A)の中で、今年の5月14日の2554円で底打ちとなって反発し、上昇トレンド(B)を形成しています。この上昇トレンド(B)の中で11月15日に3680円の年初来高値を更新してきています。
 

 

<2768> 双日

 四季報によると、自動車はフィリピン持分法会社の譲渡益剥落。一般炭は前期市況高の反動減、利幅細る。ただ、買収した豪州原料炭が下期から貢献本格化。東南アジア向け肥料製造販売も下期に好転見込む。最高純益。大阪ガスと合弁で天然ガス供給会社を10月末設立予定、同国南部の重化学工業地帯への提供狙う。メキシコで自動車販売の低所得者層向け金融企業に参画。

11月1日発表。2020年3月期本決算予想は、売上、営業利益、経常利益のデータなし

当期利益+2.2%の720億円、1株当期利益+2.2%の57円。

2012年11月13日の95円を底値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2015年5月28日の329円まで上昇し、ここを当面のピークに押し目を形成して2016年2月12日の192円まで下落しました。ここを安値にやや角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で2018年5月17の433円、2019年2月14日の434円とダブル天井となって下落し、8月6日の313円まで下げて戻りに入っています。
 

 

<4662> フォーカスシステムズ

 四季報によると、主力のシステム開発が公共関連の航空管制向けなど好採算案件好調。民間向けも好調。サイバー攻撃事件多発を背景にセキュリティ関連も堅調。技術者不足に伴う人件費増、外注費増、社内システム投資も重いが営業益高水準。中間期に記念配。医療画像解析のマイクロン社と協業、臨床試験の画像判定をAI化。技術者確保でベトナムのオフショア化推進。

11月8日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+3.8%の14.20億円、経常利益+3.3%の14.20億円の3期連続の増収・増益の見通し。通信:公共関連、民間関連、セキュリティー機器関連。

2015年7月23日の1776円をピークに下降トレンド(A)を形成し、この中で2016年2月12日の340円を安値とし、6月24日の412円、2017年4月2日の503円を順上げの3点底にして反発し、7月11日の1350円まで上昇しました。ここを目先のピークにして下向きの三角保ち合い(C)を形成し、この中の煮詰まったところの7月5日の774円を安値に反発となりました。この反発で2018年11月27日に1153円の戻り高値をつけ、12月25日の877円を安値に今年の2月20日の1055円まで上昇して、短期の下降トレンド(D)となりました。この下降トレンド(D)の中で6月4日の809円、8月29日の787円と2点底をつけて反発に転じています。
 

 

<3630> 電算システム

 四季報によると、オートオークション、グーグル事業などが想定超。BPO伸びる。収納代行は国際送金赤字続くがキャッシュレス対応が自治体で拡大。20年12月期は国際送金黒字化微妙だが、教材販売コンビニ決済伸長。名古屋支社増床、陣容も160人に倍増、オートオークション業務集中で効率化。グーグルプラットフォームと連携可能な米国社のソリューション販売開始。

10月30日発表。2019年12月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+25.9%の21.00億円、経常利益+26.2%の21.70億円の4期連続の増収・増益の見通し。10月30日時点で7月30日時点比で上方修正。

7月30日時点の営業利益+8.5%の18.10億円→25.9%の21.00億円へ。経常利益+7.6%の18.50億円→26.2%の21.70億円へ。

2016年6月24日の1350円を安値とする上昇トレンド(A)の中にあり、この中で2018年12月25日の2045円の安値から急角度の短期の上昇トレンド(B)へ移行し、今年の5月13日の4390円、5月28日の4280円と2点天井をつけて、短期の下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で、8月29日の2672円で底打ちとなって反発し、9月10日の3055円の高値をつけたあともみあいとなり、9月17日の2871円、11月21日の2878円と2点底をつけて12月4日の3085円で買転換となっています。
 

 

<5482> 愛知製鋼

 四季報によると、トヨタ向けは好調だが中国減速で販売数量は116・3万t(2%減)に下方修正。鉄スクラップ高は一服だが、電力・燃料、電極等副資材は価格上昇続き、販売価格への転嫁追いつかず。償却費や次世代製品の開発費も重たい。連続営業減益。リングギアの生産ラインを鍛造工場(愛知県東海市)に新設。電動化の影響受けない駆動系部品生産を国内外で強化。

10月31日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+7.9%の120億円、経常利益+6.0%の120億円の増収・増益の見通し。10月31日時点で7月31日時点より大幅上方修正。

7月31日時点。

営業利益-10.1%の100億円→+7.9%の120億円

経常利益-11.7%の100億円→+6.0%の120億円

2016年12月9日の5480円を高値にして中長期の下降トレンド(A)を形成中です。この中で2017年4月13日の4000円まで下落したとゆるやかな上昇トレンド(B)を形成していましたが、2018年の5月8日の4895円で戻りいっぱいとなって角度の大きい短期の下降トレンド(C)へ転換しました。この下降トレンド(C)の中で2018年12月25日の3030円まで下落し、そこから反発となって今年の1月9日の3645円まで上昇後、もみあって4月4日の3680円の戻り高値をつけて再下落となり、8月28日の2950円、9月30日の3050円と2点底をつけて再上昇となり、3470~3625円のレンジをぬけて、11月11日に3710円と4月4日の年初来高値3680円を更新し、12月5日の3715円で買転換となりました。レンジの上放れの形となっています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム
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