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ソフト99コーポレーションのニュース
*12:09JST ソフト99 Research Memo(9):2024年3月期はファインケミカル事業の収益回復により増益に転じる見通し
■今後の見通し
2. 2024年3月期の業績見通し
ソフト99コーポレーション<4464>の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比0.6%減の30,000百万円、営業利益で同0.4%増の3,270百万円、経常利益で同0.3%増の3,450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同16.3%増の2,400百万円を計画している。景気の先行きは依然不透明感が強いものの、ファインケミカル事業での増益でそのほかの事業の減益分を吸収し、増益に転じる見込みとなっている。売上高については前期にファインケミカル事業で大きく伸びた海外向け仕入販売商品やポーラスマテリアル事業における半導体業界向けの減少を想定しているが、足元の受注動向に変化はなく、売上高は上振れする可能性もある。一方、利益面では前期に計上したのれん償却額142百万円がなくなるが、エネルギー価格や原材料価格上昇の影響、人件費、減価償却費の増加等もあって、全体では微増益の計画である。親会社株主に帰属する当期純利益については前期に計上した特別損失が無くなることから2ケタ台の増益となる見通しだ。
(1) ファインケミカル事業
ファインケミカル事業の売上高は前期比0.9%減の14,600百万円、営業利益は同27.6%増の2,200百万円となる見通しである。売上高は前述のとおり海外向け仕入販売を保守的に見ている影響で若干の減収となるが、利益面では自社製品の拡大により増益を見込んでいる。一般消費者向け製品については2023年3月に発売した新製品のホイール&タイヤクリーナーが好調に滑り出している。業務用製品については新車販売の回復も追い風となり、自社ブランド品の販売拡大が見込まれる。家庭用品についてはメガネケア製品の販売減をスポーツ用品向けなどそのほかの製品でカバーし横ばい水準となる見通しだ。TPMS事業については、新規顧客の開拓による増収を目指す。電子機器・ソフトウェア開発は部材の調達状況次第だが、徐々に緩和傾向にあることや豊富な受注残を抱えていることから、増収が見込まれる。
(2) ポーラスマテリアル事業
ポーラスマテリアル事業の売上高は前期比1.1%増の8,650百万円、営業利益は同30.9%減の720百万円となる見通しである。売上高については、産業資材のうち半導体業界向けが前期第4四半期に値上げ前の駆け込み需要が発生したことから、減収で計画していたが、4月以降の受注も高水準が継続しているようで、今後も同様の状況が続けば売上高、利益ともに計画を上回る可能性がある。一方、強化分野である医療分野については引き続き増収を計画している。
(3) サービス事業、不動産関連事業
サービス、不動産関連事業の合計は、売上高で前期比1.8%減の6,750百万円、営業利益で同26.8%減の350百万円となる見通しである。売上高は自動車整備・鈑金事業や温浴事業の増収が見込まれるものの、自動車教習所事業や生活用品企画販売事業、不動産賃貸事業等の減収により全体では減収減益を計画している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 2024年3月期の業績見通し
ソフト99コーポレーション<4464>の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比0.6%減の30,000百万円、営業利益で同0.4%増の3,270百万円、経常利益で同0.3%増の3,450百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同16.3%増の2,400百万円を計画している。景気の先行きは依然不透明感が強いものの、ファインケミカル事業での増益でそのほかの事業の減益分を吸収し、増益に転じる見込みとなっている。売上高については前期にファインケミカル事業で大きく伸びた海外向け仕入販売商品やポーラスマテリアル事業における半導体業界向けの減少を想定しているが、足元の受注動向に変化はなく、売上高は上振れする可能性もある。一方、利益面では前期に計上したのれん償却額142百万円がなくなるが、エネルギー価格や原材料価格上昇の影響、人件費、減価償却費の増加等もあって、全体では微増益の計画である。親会社株主に帰属する当期純利益については前期に計上した特別損失が無くなることから2ケタ台の増益となる見通しだ。
(1) ファインケミカル事業
ファインケミカル事業の売上高は前期比0.9%減の14,600百万円、営業利益は同27.6%増の2,200百万円となる見通しである。売上高は前述のとおり海外向け仕入販売を保守的に見ている影響で若干の減収となるが、利益面では自社製品の拡大により増益を見込んでいる。一般消費者向け製品については2023年3月に発売した新製品のホイール&タイヤクリーナーが好調に滑り出している。業務用製品については新車販売の回復も追い風となり、自社ブランド品の販売拡大が見込まれる。家庭用品についてはメガネケア製品の販売減をスポーツ用品向けなどそのほかの製品でカバーし横ばい水準となる見通しだ。TPMS事業については、新規顧客の開拓による増収を目指す。電子機器・ソフトウェア開発は部材の調達状況次第だが、徐々に緩和傾向にあることや豊富な受注残を抱えていることから、増収が見込まれる。
(2) ポーラスマテリアル事業
ポーラスマテリアル事業の売上高は前期比1.1%増の8,650百万円、営業利益は同30.9%減の720百万円となる見通しである。売上高については、産業資材のうち半導体業界向けが前期第4四半期に値上げ前の駆け込み需要が発生したことから、減収で計画していたが、4月以降の受注も高水準が継続しているようで、今後も同様の状況が続けば売上高、利益ともに計画を上回る可能性がある。一方、強化分野である医療分野については引き続き増収を計画している。
(3) サービス事業、不動産関連事業
サービス、不動産関連事業の合計は、売上高で前期比1.8%減の6,750百万円、営業利益で同26.8%減の350百万円となる見通しである。売上高は自動車整備・鈑金事業や温浴事業の増収が見込まれるものの、自動車教習所事業や生活用品企画販売事業、不動産賃貸事業等の減収により全体では減収減益を計画している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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