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システムサポートのニュース
*12:01JST システムサポート Research Memo(1):クラウド市場の拡大を追い風に2ケタ増収増益が続く見通し
■要約
システムサポート<4396>は、業界トップクラスの技術力を強みに各種クラウド基盤やERP、データベース等の導入・利用支援を中心に成長を続ける独立系IT企業である。本社は石川県だが事業活動の中心は東名阪で、北米にも子会社を置いている。データセンターサービスやクラウド(SaaS型)サービスで提供する自社プロダクトなどストック型ビジネスにも注力している。
1. 2023年6月期の業績概要
2023年6月期の連結業績は、売上高で前期比18.9%増の19,267百万円、営業利益で同21.7%増の1,456百万円となり過去最高を連続更新した。企業の情報システムのクラウドシフトが続くなか、クラウドインテグレーション事業の売上高が同57.0%増の5,319百万円と大きく伸長し、収益拡大のけん引役となった。好採算の「ServiceNow※」関連が同21.5%増の1,857百万円と2ケタ成長が続いたほか、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなど主要クラウド基盤関連がリセール収入も含めて大きく伸長した。それぞれ技術認定取得者の採用・育成に取り組んできた効果が出た格好だ。システムインテグレーション事業やアウトソーシング事業などその他の事業についてもすべて増収を達成するなど順調に推移した。
※「ServiceNow」とは米国ServiceNowが提供する、業務プロセスの標準化・自動化を行い、従業員・組織の生産性向上を支援するクラウドプラットフォームで、DXソリューションとして欧米だけでなく日本でもここ数年で急速に普及し始めている。同社は日本企業として2015年にいち早くパートナー契約を締結し、国内ではトップクラスの導入実績を持つ。
2. 2024年6月期業績見通し
2024年6月期の連結業績は売上高で前期比13.1%増の21,784百万円、営業利益で同21.0%増の1,763百万円と2ケタ増収増益を計画している。旺盛な需要に変化はなく高成長が続く見通し。2023年5月より開始した「Azure OpenAI Service」※導入支援サービスについては企業の関心度も非常に高く、リセール収入の拡大にもつながることから今後の動向次第で業績の上振れ要因となる可能性がある。そのほかの事業セグメントについても、すべて増収となる見通しだ。人材採用については、新卒・中途合わせて205名(前期は185名)を計画しており、人件費や採用関連費、教育研修費等の増加が見込まれるが増収効果によって吸収できるものと見られる。
※Azure OpenAI Serviceとはマイクロソフトが企業向けに提供するサービスで、ユーザー企業はOpenAIが開発したChatGPTやGPT-3.5、Codexなどの言語モデルを、Microsoft Azureで利用できる。OpenAIにより無料公開されているChatGPT等のサービス環境とは異なり、Azureの高度なセキュリティで保護されているというメリットがある。
3. 中期経営計画
同社は、2022年8月に3ヶ年の中期経営計画を発表したが、2023年8月には2026年6月期までのローリングプランを新たに策定し、2026年6月期に売上高26,805百万円以上、営業利益2,407百万円以上を業績目標として掲げた。3年間の年平均成長率は売上高で11.6%、営業利益で18.2%を上回ることになり、最終年度の営業利益率は9.0%に上昇する。クラウドインテグレーション事業におけるリセール収入の拡大を反映して、前回の3ヶ年計画と比較して売上高の成長率を若干引き上げている。重点施策として「顧客・社会のDX推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「ESG経営の強化」を推進する。事業セグメント別では、クラウドインテグレーション事業で年率20%台の売上成長を見込んでおり、引き続き業績のけん引役となるが、その他事業についても総じて着実な成長を見込んでいる。株主還元策としては配当性向で30~35%の水準を目安に配当を実施する方針で、2024年6月期の1株当たり配当金は前期比4.0円増の36.0円(配当性向31.9%)と4期連続増配を予定している。
■Key Points
・2023年6月期業績は活発なDX投資を背景に2ケタ増収増益を達成
・2024年6月期もクラウドインテグレーション事業がけん引し2ケタ増収増益となる見通し
・クラウド市場の拡大を追い風に中期的に年率2ケタ成長目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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システムサポート<4396>は、業界トップクラスの技術力を強みに各種クラウド基盤やERP、データベース等の導入・利用支援を中心に成長を続ける独立系IT企業である。本社は石川県だが事業活動の中心は東名阪で、北米にも子会社を置いている。データセンターサービスやクラウド(SaaS型)サービスで提供する自社プロダクトなどストック型ビジネスにも注力している。
1. 2023年6月期の業績概要
2023年6月期の連結業績は、売上高で前期比18.9%増の19,267百万円、営業利益で同21.7%増の1,456百万円となり過去最高を連続更新した。企業の情報システムのクラウドシフトが続くなか、クラウドインテグレーション事業の売上高が同57.0%増の5,319百万円と大きく伸長し、収益拡大のけん引役となった。好採算の「ServiceNow※」関連が同21.5%増の1,857百万円と2ケタ成長が続いたほか、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなど主要クラウド基盤関連がリセール収入も含めて大きく伸長した。それぞれ技術認定取得者の採用・育成に取り組んできた効果が出た格好だ。システムインテグレーション事業やアウトソーシング事業などその他の事業についてもすべて増収を達成するなど順調に推移した。
※「ServiceNow」とは米国ServiceNowが提供する、業務プロセスの標準化・自動化を行い、従業員・組織の生産性向上を支援するクラウドプラットフォームで、DXソリューションとして欧米だけでなく日本でもここ数年で急速に普及し始めている。同社は日本企業として2015年にいち早くパートナー契約を締結し、国内ではトップクラスの導入実績を持つ。
2. 2024年6月期業績見通し
2024年6月期の連結業績は売上高で前期比13.1%増の21,784百万円、営業利益で同21.0%増の1,763百万円と2ケタ増収増益を計画している。旺盛な需要に変化はなく高成長が続く見通し。2023年5月より開始した「Azure OpenAI Service」※導入支援サービスについては企業の関心度も非常に高く、リセール収入の拡大にもつながることから今後の動向次第で業績の上振れ要因となる可能性がある。そのほかの事業セグメントについても、すべて増収となる見通しだ。人材採用については、新卒・中途合わせて205名(前期は185名)を計画しており、人件費や採用関連費、教育研修費等の増加が見込まれるが増収効果によって吸収できるものと見られる。
※Azure OpenAI Serviceとはマイクロソフトが企業向けに提供するサービスで、ユーザー企業はOpenAIが開発したChatGPTやGPT-3.5、Codexなどの言語モデルを、Microsoft Azureで利用できる。OpenAIにより無料公開されているChatGPT等のサービス環境とは異なり、Azureの高度なセキュリティで保護されているというメリットがある。
3. 中期経営計画
同社は、2022年8月に3ヶ年の中期経営計画を発表したが、2023年8月には2026年6月期までのローリングプランを新たに策定し、2026年6月期に売上高26,805百万円以上、営業利益2,407百万円以上を業績目標として掲げた。3年間の年平均成長率は売上高で11.6%、営業利益で18.2%を上回ることになり、最終年度の営業利益率は9.0%に上昇する。クラウドインテグレーション事業におけるリセール収入の拡大を反映して、前回の3ヶ年計画と比較して売上高の成長率を若干引き上げている。重点施策として「顧客・社会のDX推進の基盤となるサービスの拡充」「多様な人材の成長と活躍」「ESG経営の強化」を推進する。事業セグメント別では、クラウドインテグレーション事業で年率20%台の売上成長を見込んでおり、引き続き業績のけん引役となるが、その他事業についても総じて着実な成長を見込んでいる。株主還元策としては配当性向で30~35%の水準を目安に配当を実施する方針で、2024年6月期の1株当たり配当金は前期比4.0円増の36.0円(配当性向31.9%)と4期連続増配を予定している。
■Key Points
・2023年6月期業績は活発なDX投資を背景に2ケタ増収増益を達成
・2024年6月期もクラウドインテグレーション事業がけん引し2ケタ増収増益となる見通し
・クラウド市場の拡大を追い風に中期的に年率2ケタ成長目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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