２３日の株式相場見通し＝週末で持ち高調整の売り優勢、１ドル＝１０６円台の円高に警戒感

　２３日の東京株式市場は、買い手掛かり材料難のなかでの週末とあって、持ち高を調整しようという売りが優勢となりそうだ。前日の米株式市場でＮＹダウ平均株価が３日ぶりに反発に転じたものの、外国為替市場で円高・ドル安がしていることに警戒感も出ている。２３日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０６円７０銭台での推移となっている。

　２２日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比１６４．７０ドル高の２万４９６２．４８ドルと３日ぶりに反発した。米１０年債利回りが低下するなか、買い先行の展開。ＮＹダウは一時３００ドルを超す上昇となった。原油価格の上昇でエネルギー関連株が上昇したほか、ＩＴ関連株も堅調だった。エクソン・モービルやシェブロンが値を上げ、アップルやアマゾン・ドット・コム、テスラが上昇。キャタピラーやウォルマートも買われた。グーグルの親会社のアルファベットが安く、スターバックスも値を下げた。

　日程面では、ＢｔｏＢに特化したインターネットマーケットプレイス事業を手掛けるＭマート<4380.T>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、１月の消費者物価指数、１月の企業向けサービス価格指数、１２月の毎月勤労統計確報値に注目。海外では、米豪首脳会談、英国を除く欧州連合（ＥＵ）２７カ国の非公式首脳会合が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）