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株価(15:30)

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前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/04/04 05:30

ジュンテン <9835>  609円 (+30円、+5.2%)

 ジュンテンドー <9835> [東証S]が続急伸し年初来高値を更新した。3月31日の取引終了後、集計中の23年2月期単独業績について、営業利益が6億円から9億600万円(前の期比26.5%減)へ、純利益が2億円から3億8200万円(同37.0%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は450億円から449億6400万円(同2.5%減)へやや下振れたものの、園芸植物品質管理の専門人材を配置し教育指導の強化を行うなど、商品管理を徹底したことによる減耗損の減少が寄与した。また、その他の一般管理費などのコスト管理を強化したことも貢献した。

Fスターズ <3687>  1,548円 (+73円、+5.0%)

 フィックスターズ <3687> [東証P]が大幅続伸、時価は20年1月以来約3年3ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。同社は顧客企業のソフトウェア高速化を主力業務としており、人工知能(AI)の急速な進化に合わせ、大量データ計算の高速処理ニーズが収益環境に強い追い風となっている。AI関連株の側面に加え、次世代コンピューティングの切り札とされる量子コンピューター分野でも先駆、完全子会社として「Fixstars Amplify(フィックスターズ アンプリファイ)」を設立し積極展開を図っている。業績は22年9月期を境に急拡大局面突入、23年9月期も営業利益段階で前期比23%増の20億円を見込んでいる。株価指標面ではやや割高ながら、ここにきて成長期待から上値を買い進む動きが顕在化している。

宝&CO <7921>  2,353円 (+108円、+4.8%)

 TAKARA & COMPANY <7921> [東証P]が大幅反発で年初来高値を更新。前週末3月31日の取引終了後に23年5月期第3四半期累計(22年6月-23年2月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比5.4%増の25億3600万円で着地した。四半期ベースで直近12-2月期が2.1倍増益と足もと好調だったこともあり、これを好感した買いが入った。第3四半期累計の売上高は同8.6%増の196億5800万円だった。対面とオンラインの組み合わせによるハイブリッド型会議などの受注件数増で、通訳・翻訳事業が大きく伸びたことが寄与。主力のディスクロージャー関連事業は、売り上げは堅調に推移したものの、減価償却費や事業税の増加で利益は減少した。なお、通期見通しは据え置いている。

ユアサ商 <8074>  3,950円 (+165円、+4.4%)

 ユアサ商事 <8074> [東証P]が大幅続伸、年初来高値を更新した。同社は3日午後2時ごろ、3ヵ年の中期経営計画「Growing Together 2026」を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結経常利益目標を200億円(23年3月期予想は145億円)としていることが評価されたようだ。26年3月期の連結売上高目標(収益認識会計基準適用後)は5760億円(同4900億円)に設定。「風土改革」「DX推進」「サステナビリティ推進」をベースとしてビジネス変革を推進し、モノづくり、すまいづくり、環境づくり、まちづくりの分野において既存取引ネットワークを発展させ、「モノ売り」と「コト売り」の両面でマーケットアウト型のビジネスを展開することで、企業価値向上を実現するとしている。

UBE <4208>  2,140円 (+85円、+4.1%)

 UBE <4208> [東証P]が大幅続伸、年初来高値を更新した。日本経済新聞電子版が1日、「UBEは電気自動車(EV)の生産コストの削減につながる車体の製造装置を開発した」と報じた。テスラ が採用した一体成型を日本企業が実用化するのは初めてという。今後の事業へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。報道によると、UBEの機械事業子会社のUBEマシナリーが開発した。車体に使う部品の3分の1ほどをアルミで一度に成型でき、多数の部品を溶接する現在の手法よりも車体コストが約2割下がるという。

TKP <3479>  2,964円 (+100円、+3.5%)

 ティーケーピー <3479> [東証G]が大幅高で5日続伸。3月31日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、売上高が495億円から505億円(前の期比13.0%増)へ、営業利益が31億円から35億5000万円(前の期8億8300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。貸会議室・宿泊事業の需要が、新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き回復していることが要因としている。なお最終損益は、見込んでいたリージャス事業売却に伴う税効果が、連結子会社の整理の期ずれにより翌期に持ち越される見込みとなったことから、15億円の赤字から49億5000万円の赤字(同32億1100万円の赤字)へ下振れたとしている。

双日 <2768>  2,845円 (+82円、+3.0%)

 双日 <2768> [東証P]が大幅続伸。3月31日の取引終了後、自社株買いと消却を発表したことが好感された。自社株買いは上限を1000万株(発行済み株数の4.33%)、または300億円としており、取得期間は4月10日から9月29日まで。中期経営計画期間中に創出した基礎的キャッシュフローの黒字を成長投資に振り向けるにあたり、その一部を株主に還元すること及び資本効率の向上を図ることを目的としている。一方、自社株の消却は、4月7日付で1529万9900株(発行済み株数の6.11%)を消却する。なお、消却後の発行済み株数は2億3500万株となる予定だ。

セーフィー <4375>  770円 (+20円、+2.7%)

 セーフィー <4375> [東証G]が続伸。3日午後2時ごろ、同社のクラウド録画サービス「Safie」が、パトライト(大阪市中央区)の報知機器との連携を実現したと発表したことが好感された。「Safie」のクラウド上に保管された録画データの「モーション検知」を受け送信される検知メールと、パトライトの音声対応ネットワーク信号灯が連携することで、光と音・音声で鳴動することで、多人数への一斉周知を行うことができるようになるという。これにより、通知に対する見落としなどによる初動遅れ防止と早期発見が可能になるとしており、利用シーンの裾野拡大が期待されている。

カプコン <9697>  4,840円 (+105円、+2.2%)

 カプコン <9697> [東証P]が続伸、高値を更新した。31日、コロプラ <3668> [東証P]と包括的な特許クロスライセンス契約を締結したと発表しており、材料視されたようだ。両社が保有するゲーム開発に関する特許権を包括的に相互許諾する。ゲーム開発の自由度を更に向上させ、魅力的なコンテンツづくりを推進することを目的とする。

キャンドゥ <2698>  2,500円 (+54円、+2.2%)

 キャンドゥ <2698> [東証S]が反発。3月31日の取引終了後、集計中の23年2月期の連結業績について、売上高が927億円から931億5000万円へ、営業利益が3億7500万円から5億3000万円へ、最終損益が4億6000万円の赤字から3億4400万円の赤字へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。決算期変更に伴い前の期との比較はできないものの、1月、2月ともに既存店売上高が好調に推移し、売上高が予想を上回っていることが要因としている。

大和工 <5444>  5,440円 (+100円、+1.9%)

 大和工業 <5444> [東証P]が続伸。SMBC日興証券は31日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を5800円から6200円に引き上げた。前回の目標株価は24年3月期予想EPSに日米の鉄鋼関連メーカーの過去5年平均PERを合成した数字から中東事業の減損リスクを考慮した9倍を乗じて算出したが、今回は足もとの金融不安のリスクも考慮して8.2倍で算定した。24年3月期の予想EPSは646.9円から755.3円に修正している。23年3月期の連結経常利益は960億円から890億円に修正したが、24年3月期の同利益は593億円から690億円に見直した。24年3月期は減益を見込むが、世界的にH形鋼市況は安定的な推移が予想され、キャッシュの蓄積は進むと見ており、海外での成長戦略や充実した株主還元に期待している。

NSD <9759>  2,422円 (+38円、+1.6%)

 NSD <9759> [東証P]が続伸。3月31日の取引終了後、歯科用レセプトコンピューターや透析業務支援システムの開発・販売などを行うノーザ(東京都中野区)の発行済み株数の91.6%を5月9日をメドに取得し、子会社化すると発表したことが好感された。ノーザの子会社化により新たに歯科業界を中心としたメディカル分野へのサービス提供を行うことで、グループのソリューション事業の領域及び規模の拡大を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、業績への影響は現在精査中としている。

ダイフク <6383>  2,478円 (+35円、+1.4%)

 ダイフク <6383> [東証P]が続伸した。SBI証券が31日、ダイフクの投資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。目標株価は3300円(従来2567円)に増額している。直近の受注残高や機械業界の動向を踏まえ、24年3月期以降も連続最高益の可能性が高まっていると指摘。一方で株価は調整が進み、投資妙味が高まったと判断した。同証券はダイフクの24年3月期の営業利益の予想について、600億円から630億円に見直した。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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