プロトコーポレーションのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
プレミアグループ <7199> 【 1→1】
「業績は堅調、下期は減益の見通しだが成長投資加速が主因で懸念は不要」
上期は営業収益が2事業揃って取扱高が大幅に増加し前年同期比28.5%増となった。加えて臨時要因(見積もり変更による保険資産計上)も重なり税引前利益は同2.9倍となった。目標株価は業績予想上方修正により2,750円→2,900円へ引き上げ。成長銘柄として臨時要因が剥落する21/3期TIW予想EPSの20倍程度の株価は許容可能との見方は維持。
予想ROE:36.3% PBR:4.4倍、来期予想PER:16.5倍、来期予想EPS成長率:-18%株価(12/13終値):2,270円
Fモデルによる理論株価:1,958円(12月9日by高田悟)
ヨコオ <6800> 【 2+→2+】
「上期は高収益事業の比重増から大幅営業増益、通期計画を再度上方修正」
上期の営業利益は前年同期比89.0%増となった。車載通信機器がベトナムへの急速な生産移管による費用増や不具合発生から減益となった。しかし、収益性の高い回路検査用コネクタと無線通信機器が大幅増収となり大幅増益。上期営業利益は計画を3.5億円上振れ。回路検査用コネクタが想定以上に好調なことにより通期営業利益計画も3.0億円上方修正。TIWは為替前提も含め、保守的な計画修正とみて同社新営業利益計画の2億円の上振れを予想する。
予想ROE:11.4% PBR:2.6倍、来期予想PER:18.8倍、来期予想EPS成長率:19%株価(12/13終値):3,280円
Fモデルによる理論株価:2,265円(12月10日by高田悟)
プロトコーポレーション <4298> 【 2→1】
「タイヤ・ホイール販売子会社の不正競争防止違反問題への懸念が晴れる」
11/15付レポ―トで投資評価を「1」(Buy)→「2」(Neutral)へ引き下げた。11/13に子会社(株)オートウェィの代表取締役をはじめ3名が不正競争防止法違反の疑いで愛知県警察に逮捕されたことから、その状況を見極める必要があると判断したことによる。しかし、12/3付けでオートウェイ及び当該3名が不起訴処分になったこと、不正競争防止法違反には該当しないとの理解が得られたが、ホイール上の表示に問題があり12/6付の開示で今後の対応策が示されたこと、TIWでは対応策を含め今般発生した問題の業績への影響は限定的とみること、などから投資評価を引き上げ、従来の「1」へ戻すこととする。
予想ROE:15.6% PBR:1.6倍、来期予想PER:13.3倍、来期予想EPS成長率:-20%株価(12/13終値): 1,180円
Fモデルによる理論株価:1,528円(12月13日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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