1,471円
日本ゼオンのニュース
■常磐興 <9675> 1,540円 (+300円、+24.2%) ストップ高
常磐興産 <9675> [東証S]がストップ高。日本経済新聞電子版が9日、「米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが、東北の温泉リゾート施設『スパリゾートハワイアンズ』(福島県いわき市)を運営する常磐興産を買収することが9日、わかった」と報じた。月内からTOB(株式公開買い付け)を始め、非公開化を目指す方針で、株価に3割程度のプレミアム(上乗せ幅)を付けるとみられると伝えている。報道を受け常磐興はコメントを開示。「企業価値向上に向けてフォートレス・インベストメント・グループとの間で様々な検討を行っている」としたうえで、「本日の取締役会に付議する予定」とした。買収時のプレミアムを意識した買いが集まったようだ。報道を受け、東京証券取引所は常磐興の株式売買について9日午前11時48分から午後0時30分まで停止。午後0時31分から売買を再開した。
■エッジテクノ <4268> 637円 (+100円、+18.6%) ストップ高
エッジテクノロジー <4268> [東証G]がストップ高。前週末6日取引終了後、千葉銀行 <8331> [東証P]から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株841円にサヤ寄せする格好となっている。エッジテクノを子会社化することで、千葉銀はDX戦略におけるAI戦略の加速に向けた取り組みを進めていく狙いがある。買い付け予定数は1078万5913株(下限719万600株、上限設定なし)、買い付け期間は9月9日から10月23日まで。TOB成立後にエッジテクノ株は上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は6日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■グリッド <5582> 2,645円 (+224円、+9.3%)
グリッド <5582> [東証G]が急反発。AI技術を活用し電力の需給計画や海運の配船、物流といった社会インフラに絡む分野で計画最適化システムを展開する。AIエンジンの開発及びAIエンジン搭載のシステム実装、更に保守・運用サポートまでを一気通貫で提供することを強みとしている。データセンター増設に伴う電力需要の急増が課題となるなか、8月中旬には太陽光発電の開発・建設を手掛けるウエストホールディングス <1407> [東証S]と系統用蓄電池事業に関する業務提携契約を締結したことを発表、今後の展開に期待が高まった。今月25日には「系統用蓄電池が変える電力ビジネスの未来」と題してセミナーを開催する予定。同社の業績は23年6月期の営業利益2.9倍化、24年6月期の営業76%増益で過去最高を更新したのに続き、25年6月期の同利益は前期比10%増の4億円を見込むなど好調を極めている。
■ワクー <4937> 1,635円 (+136円、+9.1%)
Waqoo <4937> [東証G]が4日ぶり急反発。同社は9日、子会社のセルプロジャパンが従来とは異なる活性を持つ幹細胞培養上清液を製造する新技術を開発し、特許を取得したと発表。これが材料視されたようだ。幹細胞培養上清液には「がん」や「脱髄性疾患」「眼疾患」に対する有効性が期待される成分が含まれていることから医薬品への応用や、「整肌作用」や「紫外線防止作用」として働くことが見込まれる成分が含まれていることから化粧品などへの応用を積極的に検討するとしている。
■ガイアックス <3775> 620円 (+50円、+8.8%) 一時ストップ高
ガイアックス <3775> [名証N]が9日続急伸、一時ストップ高となった。同社は6日取引終了後、自律分散型組織「DAO」の組成・運用プラットフォーム「DAOX(ダオエックス)」について、TIS <3626> [東証P]と販売パートナー契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。「DAOX」は、NFT決済からコミュニティ活性化機能までを備えたDAOの資金調達からコミュニティ運営までを行うことができるサービス。TISのweb3関連ビジネスの社会実装を推進する専門組織「Web3ビジネス企画部」がDAOXを販売するという。
■ウルフハンド <194A> 1,125円 (+85円、+8.2%)
WOLVES HAND <194A> [東証G]が3日続急伸。同社は6日、レキシンジャパン(東京都港区)と磁気を用いた生体活性化によるペット用品などの開発研究業務に関する契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この契約は、レキシンジャパンが持つ磁気技術を生かして、ペットの血流改善を図ることで、免疫力の向上を通じた病気の予防及びアンチエイジングにつながる商品の開発を目指すもの。これにより、動物医療分野での臨床以外の新たな収益源を創出するとしている。
■ヘリオス <4593> 214円 (+13円、+6.5%)
ヘリオス <4593> [東証G]が6日ぶり急反発。9日午後0時30分ごろ、米国を中心とした急性呼吸窮迫症候群(ARDS)治療薬「マルチステム」のグローバル第3相臨床試験の実施について、FDA(米国食品医薬品局)との協議の結果、同社側の要望に沿った形の治験のデザインで合意したと発表しており、好材料視された。今後、治験の具体的なデザインを確定し準備が整い次第、米国を中心としたグローバル治験を開始する予定という。なお、24年12月期業績へ影響は現時点ではないとしている。
■日本駐車場 <2353> 216円 (+13円、+6.4%)
東証プライムの上昇率4位。日本駐車場開発 <2353> [東証P]が急反発。前週末6日の取引終了後に発表した25年7月期連結業績予想で、売上高364億円(前期比11.3%増)、営業利益70億円(同8.3%増)と増収、営業増益を見込み、年間配当予想を前期比1円50銭増の7円としたことが好感された。引き続き駐車場事業で月極駐車場検索サイトを活用したビジネス機会の最大化を図るほか、スキー場事業で「NSDアライアンス」参加スキー場の拡大を目指すという。なお、24年7月期決算は、売上高326億9300万円(前の期比2.6%増)、営業利益64億6100万円(同4.2%増)だった。
■セーレン <3569> 2,503円 (+123円、+5.2%)
東証プライムの上昇率9位。セーレン <3569> [東証P]が3日続急伸。前週末6日の取引終了後、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントがセーレンの株式を6%超保有していることが判明し、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、オアシスの保有割合は6.28%となった。報告義務発生日は8月30日。保有目的は「ポートフォリオ投資」としている。オアシス・マネジメントはアクティビスト(物言う株主)として知られている。
■フォースタ <7089> 1,235円 (+60円、+5.1%)
フォースタートアップス <7089> [東証G]が3日続急伸。前週末6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の6.86%)、または3億円としており、取得期間は9月9日から来年9月8日まで。株主還元策の一環として実施するという。
■ユトリ <5892> 2,441円 (+117円、+5.0%)
yutori <5892> [東証G]が急反発。同社は6日取引終了後に、8月度の全社売上高(速報値)が前年同月比21.1%増になったと発表しており、プラスを維持していることが株価の下支えとなったようだ。ブランド別では「9090」が引き続き牽引役となったほか、「camphor wood」の売り上げが伸長。なお、インスタグラムの月末時点でのフォロワー数は196万人と、前月から3万人の増加となっている。
■小松マテーレ <3580> 738円 (+34円、+4.8%)
小松マテーレ <3580> [東証P]が大幅反発。同社は前週末6日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想について売上高を380億円から390億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を15億円から18億円(同3.0%減)へ、最終利益を21億円から24億5000万円(同32.9%増)へ上方修正することを発表しており、これが好感された。上期において衣料分野で原燃料コスト高に対しての値上げ交渉及び品種転換などの営業活動を強化したほか、欧米、中東、アジアなどの拡販により売上高が増加する見込みとなったことを業績予想に織り込んだとしている。
■アイル <3854> 2,950円 (+102円、+3.6%)
アイル <3854> [東証P]が大幅反発。同社は前週末6日の取引終了後、24年7月期の連結決算発表にあわせ、25年7月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比9.4%増の191億5000万円、最終利益は同12.8%増の32億5700万円を見込む。前期に続き過去最高益の見通しとしたほか、前期の年間配当について従来の予想から1円増額して41円としたうえで、今期の年間配当予想は前期比6円増配の47円としており、買い安心感が広がったようだ。中堅・中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要を背景に市場におけるニーズは引き続き堅調と想定。潤沢な受注残もあって、今期は人件費の増加や広告宣伝費の増加などをこなして増益を計画する。24年7月期の売上高は前の期比9.9%増の175億800万円、最終利益は同16.8%増の28億8700万円だった。同社は新たな中期経営計画の目標値についても開示。27年7月期の売上高を235億円、最終利益を44億7300万円とする計画も公表している。
■ゼオン <4205> 1,246円 (+36.5円、+3.0%)
日本ゼオン <4205> [東証P]が大幅高で3日続伸。前週末6日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントによる株式保有割合が6.29%となり、新たに5%を超えたことが判明したことで、需給思惑的な買いが流入した。保有目的はポートフォリオ投資及び株主価値を守るため重要提案行為を行うことがあるとしており、報告義務発生日は8月30日。
■キヤノンMJ <8060> 4,780円 (+123円、+2.6%)
キヤノンマーケティングジャパン <8060> [東証P]が3日続伸。9日午前中に、物流施設におけるトラックドライバーの荷待ち・荷役時間を可視化し、改善を支援するシステムを開発したと発表しており、好材料視された。同システムは、カメラが撮影する映像から物流事業者ごとにトラックを自動検知し、物流施設入場からバース(トラックを停車させる場所)への移動、バースでの荷役作業、物流施設退場までの記録を自動で把握・蓄積し、また、独自の作業解析技術を用いることで、映像からドライバーの行動をAIが分析し、荷待ちや荷役の時間を計測。これらのデータに基づき、ドライバーの時間を要した点について、動作分析により課題を把握することで、荷主事業者やテナント企業の物流効率化に向けた改善を支援するという。同社では、11月1日から、大和ハウス工業 <1925> [東証P]が開発したマルチテナント型物流施設「DPL平塚」(神奈川県平塚市)で、システムの効果を検証するための実証実験を開始し、25年4月以降、大和ハウスが展開する物流施設「DPL」への本格導入を目指すとしている。
■クミアイ化 <4996> 795円 (+20円、+2.6%)
クミアイ化学工業 <4996> [東証P]が反発。前週末6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年11月-24年7月)連結決算は、売上高1292億円(前年同期比0.9%減)、営業利益122億9800万円(同12.8%減)と減収減益だったものの、5~7月では17.6%増収、2.4倍営業増益となっており、これを好感した買いが入った。農薬の世界的な在庫圧縮基調の継続により、海外向け畑作用除草剤アクシーブ剤の出荷が減少したことが響いたものの、半導体の需要が回復していることを背景にビスマレイミド類の出荷が大幅に増加していることが寄与した。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高1550億円(前期比3.7%減)、営業利益100億円(同29.0%減)の従来見通しを据え置いている。
■カナモト <9678> 2,917円 (+72円、+2.5%)
カナモト <9678> [東証P]が反発。前週末6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年11月-24年7月)連結決算で、営業利益が90億2900万円(前年同期比16.4%増)と2ケタ増益となったことが好感された。需要動向を見極めたレンタル用資産の適正配置やレンタル単価の適正化などに取り組んだことが奏功した。売上高は1518億6100万円(同4.6%増)となった。主力の建設関連で、交通インフラ整備や災害対策工事に加え、安全保障に関わる防衛関連工事など、同社のシェアの高い北海道や九州エリアでの大型案件が継続して施工されていることが寄与した。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高2053億円(前期比4.0%増)、営業利益141億円(同17.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■セブン&アイ <3382> 2,185円 (+51.5円、+2.4%)
セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]が4日ぶり反発。同社は前週末6日、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールからの買収提案について、企業価値に関し「著しく」過小評価している、などとする回答を公表していた。これに対しクシュタールは現地時間8日に声明を発表。引き続き友好的な協議を進めるために、適切な秘密保持契約を結ぶ用意があるとしたうえで、セブン&アイが指摘した米国の競争法当局との関係で直面すると見込まれる課題を巡り、規制当局の承認を得るために必要となる場合には、セブン&アイとともに事業の切り離しも検討していく、と表明した。更に、買収に際しクシュタールは現金で実施するだけの十分な余力があり、財務アドバイザーから、取引に向けた資金調達を手配できると確信しているとのレターを受領していることも明らかにした。一連のクシュタールの声明内容を受け、株式市場では買収価格が引き上げられるとの思惑が広がり、セブン&アイ株への買いを誘う形となったようだ。
■関電工 <1942> 2,188円 (+29円、+1.3%)
関電工 <1942> [東証P]が3日続伸。9日午後1時、25年3月期の業績と配当予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想を330億円増額して6330億円(前期比5.8%増)、最終利益予想は43億円増額して288億円(同5.3%増)に見通しを引き上げた。年間配当予想は8円増額し51円(同10円増配)に見直した。旺盛な民間建設投資を背景に収益性が向上した。生産性向上への取り組みも奏功した。
■インソース <6200> 1,064円 (+10円、+1.0%)
インソース <6200> [東証P]が4日ぶり反発。9日午前11時50分ごろ、JR九州 <9142> [東証P]の「DX人材育成パートナー」に選定されたと発表しており、好材料視された。今年度は、マネジメント層に向けたDX研修と各部門からの希望者に向けたビジネスデータ分析研修の支援を通じて、組織全体のDXへ向けた機運の醸成を目指すという。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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