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ネオマーケティングのニュース
*13:11JST ネオマーケ Research Memo(1):生活者起点のマーケティング支援会社。中期経営計画に基づき、成長戦略を推進
■要約
ネオマーケティング<4196>は、東京証券取引所(以下、東証)スタンダード市場に上場する総合マーケティング支援企業である。生活者の深い理解のためにマーケティングリサーチからスタートし、クライアント企業に対して「生活者との対話」を通じて「買ってもらい続ける仕組み」をコンサルティングする一連の支援活動を展開する。中期経営計画を発表し、3つの成長戦略の推進によって、さらなる発展を目指している。
1. 2024年9月期第2四半期の業績概要
2024年9月期第2四半期累計の連結業績は、売上高1,208百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益138百万円(同36.7%減)、経常利益138百万円(同37.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益86百万円(同37.9%減)となった。ただ、当期は積極的な投資時期と位置付けており、通期予想に対する進捗率は売上高48.3%、営業利益69.4%とおおむね計画どおりであった。主要KPI(組織の目標を達成するための重要な業績評価の指標)では、マーケティングコンサルタント採用は前期末比10%増(4人増)と順調に進捗している。顧客数も前年同期比3.2%増(17社増)と順調に増加し、過去4期のCAGR(年平均成長率)も3.6%と堅調である。顧客単価は前年同期比で2.8%減となったが、CAGRでは3.5%と堅調を維持している。サービス別売上高では、インサイトドリブンは前年同期比2ケタ増収と好調に推移し、カスタマードリブンやデジタルマーケティング・PRも堅調であったが、カスタマーサクセス・その他は契約満了した大型案件の影響から減収に終わった。以上から自己資本比率は46.0%で、東証プライム・スタンダード・グロース合計の32.2%を上回る高い安全性を維持した。
2. 2024年9月期の業績見通し
連結子会社の売却に伴い2024年9月期の連結業績予想を修正し、売上高2,500百万円(前期比9.9%増)、営業利益200百万円(同35.8%減)、経常利益200百万円(同36.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益280百万円(同41.1%増)の見通しだ。売上高は主力であるリサーチ(インサイトドリブン、カスタマードリブン)とデジタルマーケティング・PRの成長を見込んでいる。営業利益・経常利益では、2025年9月期以降の中期的な売上拡大のためにマネジメント層及び若手コンサルタント層を中心に積極的な人材採用及び人材育成を図るなど、人材に関する投資を積極的に行うことから減益を予想する。ただ、親会社株主に帰属する当期純利益は、子会社株式売却益を特別利益に計上することから大幅増益を予想する。なお、同社は成長過程にあり、事業拡大を目指すことが株主への最大の利益還元と考え、配当は実施していない。
3. 中長期の成長戦略
同社は、初となる3ヶ年の中期経営計画で、最終年度の2026年9月期には、売上高4,000百万円(CAGR 26.5%)、営業利益500百万円(同58.1%)を目指す。目標達成に向けて、コンサルタントの採用と戦力化、対応エリアの拡大、顧客単価増大といった成長戦略に取り組む計画だ。同社の経営方針を明確化し、投資家や従業員が同社の将来像を共有するためにも、中期経営計画の発表は有意義であると弊社は考える。中期経営計画は始まったばかりであるが、成長戦略に沿った取り組みは順調に進捗している。
■Key Points
・「生活者起点のマーケティング支援会社」が事業コンセプト
・2024年9月期第2四半期決算は、売上高は微減、営業利益は減益ながら、おおむね通期予想に沿った決算。東証プライム・スタンダード・グロース合計を上回る安全性を確保
・2024年9月期は増収、営業減益を予想。翌期以降の売上高増加のために、人材投資を積極化
・中期経営計画では人材に関する積極的な投資を行い、取引社数を増加させ、サービスメニューの拡充により顧客単価を引き上げる。成長戦略は順調に進捗
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<SI>
ネオマーケティング<4196>は、東京証券取引所(以下、東証)スタンダード市場に上場する総合マーケティング支援企業である。生活者の深い理解のためにマーケティングリサーチからスタートし、クライアント企業に対して「生活者との対話」を通じて「買ってもらい続ける仕組み」をコンサルティングする一連の支援活動を展開する。中期経営計画を発表し、3つの成長戦略の推進によって、さらなる発展を目指している。
1. 2024年9月期第2四半期の業績概要
2024年9月期第2四半期累計の連結業績は、売上高1,208百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益138百万円(同36.7%減)、経常利益138百万円(同37.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益86百万円(同37.9%減)となった。ただ、当期は積極的な投資時期と位置付けており、通期予想に対する進捗率は売上高48.3%、営業利益69.4%とおおむね計画どおりであった。主要KPI(組織の目標を達成するための重要な業績評価の指標)では、マーケティングコンサルタント採用は前期末比10%増(4人増)と順調に進捗している。顧客数も前年同期比3.2%増(17社増)と順調に増加し、過去4期のCAGR(年平均成長率)も3.6%と堅調である。顧客単価は前年同期比で2.8%減となったが、CAGRでは3.5%と堅調を維持している。サービス別売上高では、インサイトドリブンは前年同期比2ケタ増収と好調に推移し、カスタマードリブンやデジタルマーケティング・PRも堅調であったが、カスタマーサクセス・その他は契約満了した大型案件の影響から減収に終わった。以上から自己資本比率は46.0%で、東証プライム・スタンダード・グロース合計の32.2%を上回る高い安全性を維持した。
2. 2024年9月期の業績見通し
連結子会社の売却に伴い2024年9月期の連結業績予想を修正し、売上高2,500百万円(前期比9.9%増)、営業利益200百万円(同35.8%減)、経常利益200百万円(同36.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益280百万円(同41.1%増)の見通しだ。売上高は主力であるリサーチ(インサイトドリブン、カスタマードリブン)とデジタルマーケティング・PRの成長を見込んでいる。営業利益・経常利益では、2025年9月期以降の中期的な売上拡大のためにマネジメント層及び若手コンサルタント層を中心に積極的な人材採用及び人材育成を図るなど、人材に関する投資を積極的に行うことから減益を予想する。ただ、親会社株主に帰属する当期純利益は、子会社株式売却益を特別利益に計上することから大幅増益を予想する。なお、同社は成長過程にあり、事業拡大を目指すことが株主への最大の利益還元と考え、配当は実施していない。
3. 中長期の成長戦略
同社は、初となる3ヶ年の中期経営計画で、最終年度の2026年9月期には、売上高4,000百万円(CAGR 26.5%)、営業利益500百万円(同58.1%)を目指す。目標達成に向けて、コンサルタントの採用と戦力化、対応エリアの拡大、顧客単価増大といった成長戦略に取り組む計画だ。同社の経営方針を明確化し、投資家や従業員が同社の将来像を共有するためにも、中期経営計画の発表は有意義であると弊社は考える。中期経営計画は始まったばかりであるが、成長戦略に沿った取り組みは順調に進捗している。
■Key Points
・「生活者起点のマーケティング支援会社」が事業コンセプト
・2024年9月期第2四半期決算は、売上高は微減、営業利益は減益ながら、おおむね通期予想に沿った決算。東証プライム・スタンダード・グロース合計を上回る安全性を確保
・2024年9月期は増収、営業減益を予想。翌期以降の売上高増加のために、人材投資を積極化
・中期経営計画では人材に関する積極的な投資を行い、取引社数を増加させ、サービスメニューの拡充により顧客単価を引き上げる。成長戦略は順調に進捗
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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