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前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/08/21 05:30

フォーバル <8275>  1,430円 (+80円、+5.9%)

 フォーバル <8275> [東証S]が急反発。19日の取引終了後、取得総数16万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.61%)、取得総額2億1600万円を上限に東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で買い付けの委託を実施すると発表した。買付価格は19日終値の1350円。20日午前11時には15万2400株について、総額2億574万円で買い付けの委託を行ったと発表した。資本効率の向上につながると受け止めた買いが入ったようだ。20日時点で保有する自己株式は168万6916株となった。

日シス技術 <4323>  1,675円 (+91円、+5.7%)

 日本システム技術 <4323> [東証P]が急反発。同社は20日午後2時ごろ、大学向けアルムナイサービス「ALUPA(アルパ)」の提供を開始すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。アルパは大学と卒業生、または卒業生間で情報発信ができるクローズドSNS。リリース以降も継続的にサービス開発を行い、25年度以降には大学の寄付金受付や決済、学修歴のデジタル化を促進するデジタル証明書、学び直しを支援するeラーニングなどの機能開発を予定しているという。

ビジョナル <4194>  8,740円 (+440円、+5.3%)

 ビジョナル <4194> [東証P]が急反発。20日午前10時ごろ、子会社アシュアードのセキュリティー評価プラットフォーム「Assured(アシュアード)」が、セブン銀行 <8410> [東証P]に採用されたと発表しており、好材料視された。「Assured」は、SaaS/ASPなどのクラウドサービスの安全性を可視化するプラットフォームで、専門知識を有するセキュリティー評価チームが、主要なガイドラインやフレームワークに基づき、クラウドサービスのセキュリティー対策状況を調査し、その評価結果をデータベースに集約することで、効率的かつ高精度なセキュリティー評価を実現している。今回のセブン銀による採用は、高いセキュリティー水準が求められる金融機関にも適した高精度なセキュリティー評価が可能な点や、 クラウドサービスのリスク評価にかける対応工数の削減が可能になる点などが評価されたとしている。

タツモ <6266>  3,400円 (+155円、+4.8%)

 タツモ <6266> [東証P]が大幅反発。19日の取引終了後、MEMS(微小電気機械システム)のパッケージングを対象にレーザーを活用した接合技術を開発したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。これまでの接合方式ではウエハー全体を加熱する必要があり、酸素や水蒸気などのガスの発生に伴う技術課題が存在していた。レーザーを活用することで、高温となる部分を照射部にとどめ、ガスの発生を抑制しながら材料同士の高真空接合を実現する。ジャイロセンサーや赤外線センサーなどMEMSデバイスでの評価を進め、今後は 半導体を含むMEMS以外のデバイスへの展開も視野に開発を進める方針。新技術を搭載した装置の販売開始については2026年を目標とする。

Sansan <4443>  2,077円 (+79円、+4.0%)

 Sansan <4443> [東証P]が大幅反発。19日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、25年5月期第2四半期決算に投資有価証券売却益4億1600万円を特別利益として計上すると発表したことが好材料視された。なお、25年5月期の最終利益予想は現時点では非開示となっている。

ネクソン <3659>  3,058円 (+111円、+3.8%)

 ネクソン <3659> [東証P]が大幅高で6日続伸。SMBC日興証券が19日、ネクソンの目標株価を3600円から3900円に引き上げた。投資評価は最上位の「1」を継続する。モバイルゲーム「ダンジョン&ファイターモバイル」が想定以上に好調に推移していると指摘。北米や欧州ではオンラインゲーム「The First Descendant」も好スタートとなっているとし、韓国以外の地域の売上高見通しを引き上げた。同証券はネクソンの25年12月期営業利益予想を1745億円(従来は1576億円)に見直している。

トリケミカル <4369>  3,610円 (+120円、+3.4%)

 トリケミカル研究所 <4369> [東証P]が大幅反発。同社は19日取引終了後、中国・上海市に自社製品の販売活動や顧客開拓などを行う子会社を設立すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は半導体、太陽電池、光ファイバーなどに向けて高純度化学材料を開発・製造・販売しており、今回の子会社設立は中国の半導体市場が拡大していることが主な理由。顧客に近い立地での対応を強化することで、既存取引の拡大や新規顧客の開拓につなげるとしている。

じげん <3679>  546円 (+16円、+3.0%)

 じげん <3679> [東証P]が大幅反発。19日の取引終了後、保険相談サービス事業などを展開する保険マンモス(東京都港区)の株式について、持ち分比率66%を取得し、連結子会社化すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。保険マンモスのサービスとの親和性が高く、クロスセルシナジーの実現可能性は高いと判断。じげんが持つマッチングテクノロジーの活用に、プラットフォームの送客力の強化などを図る。取得価格はアドバイザリー費用を含めて概算で6億6600万円。保険マンモスの24年3月期の売上高は8億2300万円、営業利益は1100万円で、25年3月期は売上高8億2100万円、営業利益6000万円の見通しという。

長谷川香料 <4958>  3,155円 (+65円、+2.1%)

 長谷川香料 <4958> [東証P]が反発。19日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、24年9月期に投資有価証券売却益8億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、24年9月期業績予想には織り込み済みいという。

アドテスト <6857>  6,660円 (+136円、+2.1%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が反発。前日19日の米国株市場ではエヌビディア が4%を超える上昇で6連騰と戻り足を加速させているほか、サーバー関連企業の買収を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイシズ も大幅高。このほかインテル やアプライド・マテリアルズ など半導体大手が軒並み上昇しており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上に抜けてきた。エヌビディアの上値指向が鮮明で、東京市場でも同社のGPU向けに検査装置を納入するアドテストなどに追い風が意識されたようだ。

アステラス <4503>  1,712円 (+28.5円、+1.7%)

 アステラス製薬 <4503> [東証P]が反発。同社は20日、米ファイザー と共同で開発を進める抗がん剤「エンホルツマブ・ベドチン」について、中国の国家薬品監督管理局の医薬品評価センターから尿路上皮がん患者向けの治療薬として承認を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。昨年3月に同センターから、生物学的製剤承認申請が受理されたと公表していた。25年3月期の業績予想には織り込み済みとしている。

平和不 <8803>  4,060円 (+65円、+1.6%)

 平和不動産 <8803> [東証P]が反発。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.05%から6.06%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は8月9日としている。

第一三共 <4568>  5,860円 (+94円、+1.6%)

 第一三共 <4568> [東証P]が反発。同社は19日、抗がん剤の「エンハーツ」に関し、米食品医薬品局(FDA)から乳がん治療を対象とした「画期的治療薬」の指定を受けたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。今回の指定により、エンハーツの画期的治療薬の指定は8例目となる。同時に、欧州医薬品庁(EMA)からエンハーツの乳がん治療を対象とした一部変更承認申請が受理されたとも発表している。

ベルーナ <9997>  733円 (+10円、+1.4%)

 ベルーナ <9997> [東証P]が反発。19日の取引終了後、子会社で「銀座のステーキ」などを展開するエルドラドが、焼肉店やステーキ店を展開する新和(東京都千代田区)の全株式を9月6日の予定で取得し、子会社化すると発表したことが好感された。今回の子会社化により、新規出店などで今まで以上にスピード感を持った事業拡大が期待できるほか、「銀座のステーキ」との共同仕入れによる収益性の向上や、オペレーティングノウハウの共有や人材交流を行うことによるサービスレベルの向上などのシナジー効果も期待されている。なお、同件が25年3月期業績に与える影響は軽微としている。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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