日化成が上値慕う、業績上振れ余地と値ごろ感に着目

　日本化成<4007.T>は売買高が少なく目立たないが、上値慕いの展開をみせている。３月下旬から４月上旬にかけて調整を入れたが、１４１円を底値に切り返し、時価は２５日移動平均線とのマイナスカイ離を埋める展開に。三菱グループでは、無機化学品分野のコアカンパニー。１５年３月期経常利益は前の期比１１％増の１６億円を見込むが、合成石英粉など半導体向けに好調なほか、紫外線硬化性樹脂が光学フィルムも好調で上振れ着地の可能性。また、１６年３月期も硝酸の集約効果などが発現し利益率が改善、連続２ケタ増益が視野に入っている。ＰＥＲ１８倍で株価は１５０円以下と値ごろ感もあり、上値余地に期待したリターンリバーサルの買いを誘っている。

日化成の株価は１３時２６分現在１４７円（△２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）