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ナレッジスイートのニュース
■要約
ナレッジスイート<3999>は、中堅・中小企業向けクラウドサービスの開発・運用・販売を主軸とするクラウドソリューション事業と、子会社のシステムエンジニアリング事業の2つの事業を展開している。主力サービスであるSFA(Sales Force Automation:営業支援)機能を中心とした統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」の直販による累積導入社数は1,400社を超える。月額基本料とデータ保存容量に合わせた従量課金制で、サブスクリプション型ビジネスモデルとなっていることが特徴。直販以外にOEM先のKDDI<9433>が、「KDDI Knowledge Suite」として販売している。2017年12月に東証マザーズに上場した。
1. 2019年9月期第1四半期業績
2月14日付で発表された2019年9月期第1四半期の連結業績は、売上高で543百万円、営業利益で15百万円となった。前年同期比(単独業績)では売上高で168.9%増、営業利益は60.8%減となった。前第3四半期と当第1四半期にシステム開発会社を子会社化したことで大幅増収となっているが、今後の成長に向けた先行投資負担増により減益となった。通期計画に対する進捗率は売上高で24.7%、営業利益で25.2%となっており、同社の主軸である「Knowledge Suite」がサブスクリプション型ビジネスで右肩上がりに拡大していくことを考えれば、順調な滑り出しになったと言える。
2. 2019年9月期業績見通し
2019年9月期の連結業績は、売上高で前期比127.6%増の2,202百万円、営業利益で同25.4%増の60百万円と増収増益となる見通し。売上高については新規連結子会社の寄与が大きいが、「Knowledge Suite」を中心とするクラウドサービスも、OEMを除けば2ケタ成長が続く見通しとなっている。中堅・中小企業でも「働き方改革」の取組みの一環として、営業部門の生産性向上を図るためにCRM/SFAツールを導入する動きが出始めているためで、なかでも機能や価格面で優位性のある「Knowledge Suite」に支持が集まっていると見られる。なお、前期は大口顧客の解約発生で一時的に業績が落ち込んだが、現在、1社の解約で全体の業績が落ち込むといったリスクはなくなっている。今後の成長に向けて、新製品・サービスの開発強化や営業体制の強化、人材の採用・育成などに注力していく方針となっている。
3. 中期目標
同社は5年後に売上高100億円、営業利益率15%の目標達成を目指している。2019年9月期の会社計画から売上高で5倍弱と大幅成長を見込んでいることになる。先行投資フェーズから収益化フェーズに移行し、「Knowledge Suite」を中心としたクラウドサービス(OEM除く)で年率40%台の成長を続けていくと同時に、M&Aや資本業務提携等に取組んでいくことで成長を加速していく方針となっている。中堅・中小企業におけるCRM/SFAツールの普及率はまだ低く、潜在的な成長余力が大きいだけに、今後の展開が注目される。
■Key Points
・SFA/CRMのクラウドサービス「Knowledge Suite」が主力事業。M&Aによりシステム開発会社を子会社化
・クラウドサービスは成長基調であり収益化フェーズに移行している見通し
・M&Aも活用しながら5年後に売上高100億円、営業利益率15%を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MH>
ナレッジスイート<3999>は、中堅・中小企業向けクラウドサービスの開発・運用・販売を主軸とするクラウドソリューション事業と、子会社のシステムエンジニアリング事業の2つの事業を展開している。主力サービスであるSFA(Sales Force Automation:営業支援)機能を中心とした統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」の直販による累積導入社数は1,400社を超える。月額基本料とデータ保存容量に合わせた従量課金制で、サブスクリプション型ビジネスモデルとなっていることが特徴。直販以外にOEM先のKDDI<9433>が、「KDDI Knowledge Suite」として販売している。2017年12月に東証マザーズに上場した。
1. 2019年9月期第1四半期業績
2月14日付で発表された2019年9月期第1四半期の連結業績は、売上高で543百万円、営業利益で15百万円となった。前年同期比(単独業績)では売上高で168.9%増、営業利益は60.8%減となった。前第3四半期と当第1四半期にシステム開発会社を子会社化したことで大幅増収となっているが、今後の成長に向けた先行投資負担増により減益となった。通期計画に対する進捗率は売上高で24.7%、営業利益で25.2%となっており、同社の主軸である「Knowledge Suite」がサブスクリプション型ビジネスで右肩上がりに拡大していくことを考えれば、順調な滑り出しになったと言える。
2. 2019年9月期業績見通し
2019年9月期の連結業績は、売上高で前期比127.6%増の2,202百万円、営業利益で同25.4%増の60百万円と増収増益となる見通し。売上高については新規連結子会社の寄与が大きいが、「Knowledge Suite」を中心とするクラウドサービスも、OEMを除けば2ケタ成長が続く見通しとなっている。中堅・中小企業でも「働き方改革」の取組みの一環として、営業部門の生産性向上を図るためにCRM/SFAツールを導入する動きが出始めているためで、なかでも機能や価格面で優位性のある「Knowledge Suite」に支持が集まっていると見られる。なお、前期は大口顧客の解約発生で一時的に業績が落ち込んだが、現在、1社の解約で全体の業績が落ち込むといったリスクはなくなっている。今後の成長に向けて、新製品・サービスの開発強化や営業体制の強化、人材の採用・育成などに注力していく方針となっている。
3. 中期目標
同社は5年後に売上高100億円、営業利益率15%の目標達成を目指している。2019年9月期の会社計画から売上高で5倍弱と大幅成長を見込んでいることになる。先行投資フェーズから収益化フェーズに移行し、「Knowledge Suite」を中心としたクラウドサービス(OEM除く)で年率40%台の成長を続けていくと同時に、M&Aや資本業務提携等に取組んでいくことで成長を加速していく方針となっている。中堅・中小企業におけるCRM/SFAツールの普及率はまだ低く、潜在的な成長余力が大きいだけに、今後の展開が注目される。
■Key Points
・SFA/CRMのクラウドサービス「Knowledge Suite」が主力事業。M&Aによりシステム開発会社を子会社化
・クラウドサービスは成長基調であり収益化フェーズに移行している見通し
・M&Aも活用しながら5年後に売上高100億円、営業利益率15%を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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