３０日の株式相場見通し＝売り先行のスタートも一巡後は底堅い推移に

　３０日の東京株式市場は、外国為替市場でやや円高・ドル安が進行していることから、売り先行のスタートとなりそうだ。ただ、前日に３月期末の配当権利落ち分の約１３０円を即日埋めて、小幅ながらプラスで引けたことで、市場にはやや安心感が広がっていることから、売り一巡後は底堅い推移となりそうだ。３０日早朝の外国為替市場では、１ドル＝１１１円水準での推移となっている。

　２９日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比４２．１８ドル安の２万６５９．３２ドルと反落した。医療保険制度改革法（オバマケア）の代替法案の撤回を受け、医療保険関連銘柄が売られ、金利低下に伴って金融関連株にも安いものが目立った。ただ、原油価格が上昇したことで資源関連株は買われ、全体相場を下支えするかたちとなった。ナスダック総合株価指数は、前日比２２．４０７ポイント高の５８９７．５４７と４日続伸した。

　日程面では、「スシロー」ブランドでの回転ずし全国チェーンを展開するスシローグローバルホールディングス<3563.T>が東証１部市場に、ビッグデータの解析・人工知能による情報提供サービスを手掛けるユーザーローカル<3984.T>が東証マザーズにそれぞれ新規上場する。そのほかに、２月の建設機械出荷額、東芝<6502.T>の臨時株主総会に注目。海外では、米１０～１２月期の米国内総生産（ＧＤＰ）確定値が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）