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マイネットのニュース
このコンテンツは、マイネット<3928>の2018年12月期第3四半期(2018年7-9月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。3本に分けたコンテンツの1本目です。
皆様おはようございます。お集まりいただきましてありがとうございます。
昨日夕方に、決算を公表させていただきました。今回とても喜ばしい結果となっております。半年ほど前の3月に大きなインシデント(不正アクセス被害)を当社は起こしてしまいまして、皆様には大変ご心配とご迷惑をお掛けしてしまいました。今回の決算は、そこからの完全復活と、本来当社が作り上げている事業構造、ビジネスモデルの体つきに戻ることができたというご報告をできる回となりました。
経営ハイライトです。
1つ目は業績全体です。今回大きく3つの嬉しいお知らせをさせていただきます。
まず売上高に関しては、しっかりと積み上げの構造のもとで過去最高の売上高をつくらせていただいております。そして営業利益に関しましても、当初の予想を上回るV字回復の結果を出させていただきました。それに伴って、今回下半期及び第4四半期の業績予想の上方修正をお伝えさせていただいております。
2つ目は、財務面です。しっかり、特に金融機関、銀行の皆様との関係を強化させていただきました。、私募債での社債発行で、5億円の調達を新たにさせていただいております。攻めの事業資金の確保ということを行いつつ自己資本比率も50%程度の状態をつくることができております。負債のところで、これまで短期の負債が多めになっていましたが、1年かけて長期の借り入れの方を多くしている状況です。今現在、長期の借り入れが9割方となって、短期のものは少なく、金融機関の皆様との長期の関係性の中で安定的な資金の調達をさせていただける状態になっております。
3つ目は組織面です。前回の決算発表あたりから当社がいかにこれからAIの時代において勝ち抜いていく身体つきを作っているかというお話をさせていただいておりました。それに向けた動きでAIスタジオを発足いたしました。。現在38のうちの4つのタイトルをこのAIスタジオのもとで、AIとRPAを徹底導入して、人材としてもAI活用のための人材をどんどん育成するというチーム部隊を作ってそこの活用を進めております。
事業ハイライトです。
仕入に関しては、四半期の間に4つのタイトルの仕入をいたしました。プロフィットシェアスキームという、様々なメーカーの皆様にとって理にかなう新たな構造・スキームでタイトルの仕入を実現いたしました。運営タイトル数は38となっております。その仕入のタイトルの中には、大規模なものが増えているということと、女性向けのタイトルが増えている傾向です。
サービス運営に関しては、既存タイトルの運営効率化をしっかりと進めながら、エンディングを迎えるタイトルが今回2つございました。それによって結果的にコストが低減するというところで大幅な増益を実現しております。
GSアセットは、上場の当時から着々と広げておりました「CroPro」という相互送客ネットワーク、いわゆるある種の集客プラットフォームですが、こちらの規模が参加社数104と、100の大台に乗って業界をおおよそ網羅をする相互送客ネットワークとして成立してきております。ネットワーク効果が更に拡大しているという状況です。
売上高の推移です。あらためて積み上げ成長軌道に復帰することができました。インシデントの時だけどうしてもへこんでしまいましたが、そのあともしっかりと積み上げで過去最高の売上高を実現できました。この形をしっかり継続していけるように尽力していたいと思っております。
そして営業利益はV字回復です。インシデントからの完全復活を宣言させていただける結果となりました。昨年の第3四半期と比較してもぐっと大きくなっています。しっかりと積み上げで作ってこられているタイトルの売上と利益に加えて、そのタイトル一つ一つの効率性、利益率のところが着実に上がっていっています。38タイトルを同時運営しているからこそ蓄積されている当社のアセットが効いて、単体一つ一つのタイトルの利益率も向上している背景があります。
それに伴って、業績予想の上方修正も発表させていただきました。第3四半期は、季節性の施策、特に夏時期の施策が想定以上に好調に推移したことで、大変良い数字を出せました。その上で、第4四半期の見込みとしましても、上方修正をするのが合理的であり、今回業績予想の上方修正をさせていただきました。。売上高で3~4億円、営業利益で3億円強上方修正いたしました。こちらによって、通期の値としましても、インシデントがあったにもかかわらず、昨年よりも上側をつくれる予想を今回出しました。営業利益につきましても、何とかトントン以上にできうるレンジで発表をいたしました。
EBITDAです。当社は先に投資でゲームタイトルを買収してそのあとしっかりとキャッシュフローを生み出していくという事業構造を作っています。その構造上しっかりキャッシュフローを生み出せているかを見るには、EBITDAが、大変重要な指標となります。EBITDAの部分に関しても、あらためまして従来狙うべき値の状況に戻すことができています。14四半期連続でEBITDA黒字を達成できている状況です。
営業利益の増減の分析です。今回、大きく3つに区分しております。既存タイトルの状態と、インシデントタイトルの状態と、3Qの仕入タイトル、三つそれぞれともに大変よい状況でした。
既存タイトルの売上減はマイナス5,800万円でした。別のシートでも記載させていただいておりますが、当社の運営タイトルはすべて平均で押しなべてみると、およそ月々97-98%で減衰していきます。もちろんギザギザするところはありますし、タイトルによって振れ幅はあるのですが、すべて押しなべて平均すると97-98%で逓減していくというのが現行の構造です。ですが、もちろんそれに甘んじるだけではなく、その値がより良くなるようにということをしっかり現場プロジェクトのメンバーが尽力をしていますが、今回このマイナスが58(百万円)だけで済んでいるというのは、97-98%ではなく99%にできているということです。アセットの活用と現場の力によって、売上高の減衰をグッと押しとどめることができているというのが今回とても嬉しい結果として出ております。アセットの活用によるコストの圧縮、スマート運営を進める。既存タイトルの部分で、新たな利益を作ることができている。ここがとても嬉しかったポイントになっています。
そして、インシデントタイトルも、完全復活ですと申し上げております通り、売上高は伸びました。前四半期よりも売上高の成長がしっかりつくれた上で、もちろんコストについては一定の圧縮を進めています。
仕入タイトルについては、おおよそいつも通り、仕入れたその四半期の段階から一定の利益は生める状態になっています。
このような3つの上昇要因があって結果的に営業利益をこれだけ作ることができています。
PLです。シンプルには記載の通りで、売上高は33億円となり過去最高の値です。EBITDAマージンは13%と、狙っている10%以上、15%前後というのがここ数年の推移ですが、おおよそその状態に戻してくることができています。もう少し上げられると思っています。
また、当期純利益のところで少し解説を入れておりますが、不正アクセスの対策の引当金を想定より戻すことができたこともあって、引当金の戻入をして、最終的に当期純利益に関しては少し上側に振れています。
費用です。インシデント前の水準、すなわち本来の当社の実力値に近づいている、元の身体つきに戻しています。ただ、その他の項目に関してです。、昨年まではそんなに大きくなかったのですが、インシデント以降少し大きくなっているここの部分が、セキュリティの抜本対策に向けて掛けているコストなどです。こちらの部分は、ある一定の抜本対策が進んだところで、またもう少し減らすことができると想定しております。
BSです。私募債の発行で5億円の調達をさせていただきました。先ほど申し上げた部分で、固定負債を太らせ、流動負債が太いというのは固定の部分で今年返す分が少し多めであるという意味合いです。金融機関様と長期のパートナーシップで資金の調達関係を作らさせていただいている状況が整ってきております。現預金は30億円程度ございます。
従業員の推移です。こちらは安定推移しています。当社の中でおおよそ650名というのが現在の値となっていますが、非正規業務委託などを少し上下させながら、タイトル数の推移に合わせて安定推移させています。
(2/3)に続く <FA>
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