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*15:05JST エーバランス Research Memo(5):グローバルに展開するワンストップソリューションに強み
■Abalance<3856>の会社概要
4. 同社グループの強み
(1) グローバルなサプライチェーンの形成とワンストップソリューション
太陽光発電は裾野が広くサプライチェーンも長いため、発電設備一式を1社で用意することは業界では困難とされる。そうしたなかで同社は、べトナムのVSUNを特定子会社化したことにより太陽光パネルの製造販売機能を得た。これにより、企画から発電設備の調達、設計・工事請負、運用・保守、リサイクルまでをワンストップソリューションで提供できる再生可能エネルギーの総合カンパニーとなった。国際的にサプライチェーンの乱れが生じた場合にも製造機能を有することから、太陽光パネルの確保は他社と比較して優位になると言える。またパネル主要部品のセル工場新設にも着手しており、サプライチェーンの川上強化を図る方針である。
(2) ベトナム工場(VSUN)における高品質モジュールの提供
VSUNのパネル年間生産能力は日系トップに立っており、フランスのEcoVadis(エコバディス)より2022年度ブロンズメダルを獲得した。これによりVSUN製造のパネルはジャパンブランドとして、太陽光パネルの企画設計から仕入、各工程における製造、製品検査等の一連のデュープロセスや事業実績が高い評価を受けた証左となる。
(3) 持続可能な投資循環サイクル
安定収益の確保を企図する太陽光発電所の自社保有による売電収入については、今後も保有発電所を増やしていくことで拡大が続く見込みであり、O&M(管理実績は累計1,000件以上)による管理報酬も中長期的な安定収益源である。それらから生まれるキャッシュ・フローを原資として、発電所の新規開発やM&A、海外投資を行っていくことを可能とし、こうした持続可能な投資循環サイクルの形成は、中長期的な企業価値の向上に寄与するものと考えられる。
(4) 再生可能エネルギーの最新市場動向に対応
日本政府が推進しているGX(グリーントランスフォーメーション)への対応のほか、グループのWWBはPPA事業を強化するため、専門チームとして脱炭素法人事業部を立ち上げリソース強化を図るなど、再生可能エネルギーの最新市場動向に対応している。
(5) 商品開発力、新技術の開発
WWBで開発したポータブルバッテリー「楽でんくん」は、折り畳み式太陽光パネルを搭載し野外での充電を可能としているほか、充電しながら利用可能な点も特徴となっている。バッテリーはリチウムイオン電池を搭載し、品質だけでなく価格面での優位性も併せ持つ。また、同社の「MAXAR」ブランドは豊富なラインナップ「Maxar LIGHT」シリーズ(軽量モジュール(ガラスの代替としてフッ素樹脂を採用)等)があり、市場評価を受けている。また新技術の開発のため、東大大学院工学系研究科の田中准教授(技術顧問)と協業し、再生エネルギーの認証システムや需給調整システムの検討を進めている。
バーディフュエルセルズにおける次世代エネルギー関連の研究開発については、太陽光発電によって得られた電気エネルギーを貯蔵して7日間以上給電を可能とするオプションを、太陽光パネルと同価格で提供することなどをビジョンとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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4. 同社グループの強み
(1) グローバルなサプライチェーンの形成とワンストップソリューション
太陽光発電は裾野が広くサプライチェーンも長いため、発電設備一式を1社で用意することは業界では困難とされる。そうしたなかで同社は、べトナムのVSUNを特定子会社化したことにより太陽光パネルの製造販売機能を得た。これにより、企画から発電設備の調達、設計・工事請負、運用・保守、リサイクルまでをワンストップソリューションで提供できる再生可能エネルギーの総合カンパニーとなった。国際的にサプライチェーンの乱れが生じた場合にも製造機能を有することから、太陽光パネルの確保は他社と比較して優位になると言える。またパネル主要部品のセル工場新設にも着手しており、サプライチェーンの川上強化を図る方針である。
(2) ベトナム工場(VSUN)における高品質モジュールの提供
VSUNのパネル年間生産能力は日系トップに立っており、フランスのEcoVadis(エコバディス)より2022年度ブロンズメダルを獲得した。これによりVSUN製造のパネルはジャパンブランドとして、太陽光パネルの企画設計から仕入、各工程における製造、製品検査等の一連のデュープロセスや事業実績が高い評価を受けた証左となる。
(3) 持続可能な投資循環サイクル
安定収益の確保を企図する太陽光発電所の自社保有による売電収入については、今後も保有発電所を増やしていくことで拡大が続く見込みであり、O&M(管理実績は累計1,000件以上)による管理報酬も中長期的な安定収益源である。それらから生まれるキャッシュ・フローを原資として、発電所の新規開発やM&A、海外投資を行っていくことを可能とし、こうした持続可能な投資循環サイクルの形成は、中長期的な企業価値の向上に寄与するものと考えられる。
(4) 再生可能エネルギーの最新市場動向に対応
日本政府が推進しているGX(グリーントランスフォーメーション)への対応のほか、グループのWWBはPPA事業を強化するため、専門チームとして脱炭素法人事業部を立ち上げリソース強化を図るなど、再生可能エネルギーの最新市場動向に対応している。
(5) 商品開発力、新技術の開発
WWBで開発したポータブルバッテリー「楽でんくん」は、折り畳み式太陽光パネルを搭載し野外での充電を可能としているほか、充電しながら利用可能な点も特徴となっている。バッテリーはリチウムイオン電池を搭載し、品質だけでなく価格面での優位性も併せ持つ。また、同社の「MAXAR」ブランドは豊富なラインナップ「Maxar LIGHT」シリーズ(軽量モジュール(ガラスの代替としてフッ素樹脂を採用)等)があり、市場評価を受けている。また新技術の開発のため、東大大学院工学系研究科の田中准教授(技術顧問)と協業し、再生エネルギーの認証システムや需給調整システムの検討を進めている。
バーディフュエルセルズにおける次世代エネルギー関連の研究開発については、太陽光発電によって得られた電気エネルギーを貯蔵して7日間以上給電を可能とするオプションを、太陽光パネルと同価格で提供することなどをビジョンとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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