ＮＴＬ、前期経常を39％下方修正、未定だった配当は10円増配

　日本テクノ・ラボ <3849> [札証Ａ] が5月12日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億円→1億2200万円(前の期は3300万円)に39.0％下方修正し、増益率が6.1倍→3.7倍に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の2億3300万円→1億5500万円(前年同期は1億3100万円)に33.5％減額し、増益率が77.9％増→18.3％増に縮小する計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当は15円(前の期は5円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　イメージング＆プリンタコントローラ事業において、2023年３月期期末に売上を予定していた案件の納品が2024年３月期に延期されたことにより、営業利益、経常利益、当期純利益に影響を及ぼしましたため、上表の様に修正いたします。　本案件の納品が2024年３月期に延期された理由は、コロナ禍による世界的な半導体の供給不足により、本案件の納品に必要なプリンタコントローラボードを製作するための材料のうち、ある数種類の材料を入手することが困難な状態となったため、受注した全セット分を納品することが不可能となり、2023年３月期内におきましては、一部の納品に留まったためです。　なお、今後、製作・納品予定の残りのセットのための材料は確保しておりますので、2024年３月期内の納品の目途が立っております。

　　2023年３月期の業績予想につきましては、売上高、営業利益、経常利益及び当期純利益の全指標において、下方修正となりました。しかしながら、これら全指標は前年度を上回る結果となり、当期純利益を計上するに至りました。当社は、研究開発型の企業として、将来の事業拡大及び企業体質強化を図るための内部留保を確保しつつ、株主の皆様への利益還元を行うことを基本方針としております。したがいまして、2023年３月31日（期末日）基準日における配当予想額を未定とさせていただいておりましたが、慎重に検討いたしました結果、上表の様に決定いたしました。