創通、今期経常を一転12％減益に下方修正、配当も3円減額

　創通 <3711> [ＪＱ] が5月25日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。18年8月期の連結経常利益を従来予想の31.3億円→26.2億円(前期は29.6億円)に16.3％下方修正し、一転して11.7％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常利益も従来予想の17.7億円→12.6億円(前年同期は15.2億円)に28.8％減額し、一転して17.1％減益計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→37円(前期は38円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　 中核であるアニメ事業の事業環境への対応の遅れ、見通しの甘さが根本的な要因であります。　 アニメ事業においては、複数社がリスクヘッジを行いながら作品ごとに出資を行う「製作委員会方式」による作品づくりの投資効率が悪化し、また当該方式によらないスキームの作品づくりが顕著となっております。　 そのような事業環境の中、従来通りの製作委員会組成に業務が偏重し、そのため計画通りに委員会組成が実現せず、メディア事業におけるプロデュース作品の制作受託収入・放送事業収入が期初の予想を下回り、またライツ事業における二次利用による収入が期初の予想を下回っております。　 この結果、上記の通り連結業績及び個別業績において売上高が期初の予想を下回る見通しであります。また売上高の減少に伴い、営業利益、経常利益、当期純利益についてもそれぞれ期初の予想を下回る見通しであります。　 次期以降に向けては、従来方式によらない新しいスキームによるアニメ作品づくりの比重を高め、多様な回収方法を創出することでアニメ事業の投資効率を向上させ、業績の回復を図ってまいります。

　　 当社は中期的な業績見通しやそれに基づく配当性向を総合的に勘案し、安定的な普通配当を継続するとともに、各期の業績等を考慮した特別配当により株主の皆様への還元に努めることを基本方針としております。尚、配当性向の基準に関して30%を目標とすることとしております。　 上記の基本方針並びに本日発表いたしました「通期業績予想の修正」を踏まえ、誠に遺憾ながら、平成30年8月期の期末配当金について前回予想の1株当たり25円（普通配当15円00銭、特別配当10円00銭）から3円減配の1株当たり22円（普通配当15円00銭、特別配当7円00銭）に修正することといたしました。　 尚、本修正案は、平成30年11月に開催予定の定時株主総会の決議を経て実施する予定であります。