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テックファームホールディングスのニュース
■業績動向
1. 2019年6月期の業績概要
テックファームホールディングス<3625>の2019年6月期の連結業績は、売上高が前期比13.3%増の6,593百万円、営業利益が同30.4%増の720百万円、経常利益が同29.4%増の714百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が16百万円(前期は232百万円の利益)となり、売上高、営業利益、経常利益は連続で過去最高を更新し、営業利益率は10.9%と初めて10%台に乗せた。また、EBITDA(償却前営業利益)についても前期比20.7%増の924百万円となり、EBITDAマージンも前期の13.2%から14.0%に上昇した。
主力のSI事業がIoT/AI関連を中心とした高付加価値型案件の受注拡大により、売上高で前期比15.5%増、営業利益で同43.6%増と大幅増収増益となり、業績のけん引役となった。営業利益の増減要因を見ると、SI事業の増収効果で229百万円、高付加価値案件へのシフトや生産性向上等による利益率改善により182百万円の増益要因となり、SI事業の販管費増17百万円や、自動車アフターマーケット事業の利益減81百万円、全社の販管費増145百万円といった減益要因を吸収した。なお、営業利益が計画対比で大きく超過したこともあって、従業員に対する臨時賞与を給付しており、これを除けば営業利益は8億円近くまで拡大していたと見られる。
なお、売上高、営業利益、経常利益で会社計画を大きく上回ったのにも関わらず、親会社株主に帰属する当期純利益が計画を下回って損失を計上したのは、EBEの株式取得にかかるのれんを保守的に見直した結果、のれんの残高分612百万円を一括して特別損失として計上したこと、また、リフォーム業者向け見積支援システムを展開する関連会社のサンキテックに対する貸付金について、同社の財政状態や業績動向※を鑑みて貸倒引当金繰入額として95百万円を計上したことなどが要因となっている。これら費用を特別損失として724百万円を計上した一方で、We Agriの株式を3月に追加取得し、以前から保有している持分を当該追加取得の時価で再評価したことに伴う評価差益(段階取得による差益)301百万円を特別利益として計上している。
※サンキテックの業績は2019年7月まで8カ月連続で黒字が続いているが、今回は連結業績の利益が計画を上回ったこともあって、保守的に会計処理を行った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YM>
1. 2019年6月期の業績概要
テックファームホールディングス<3625>の2019年6月期の連結業績は、売上高が前期比13.3%増の6,593百万円、営業利益が同30.4%増の720百万円、経常利益が同29.4%増の714百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が16百万円(前期は232百万円の利益)となり、売上高、営業利益、経常利益は連続で過去最高を更新し、営業利益率は10.9%と初めて10%台に乗せた。また、EBITDA(償却前営業利益)についても前期比20.7%増の924百万円となり、EBITDAマージンも前期の13.2%から14.0%に上昇した。
主力のSI事業がIoT/AI関連を中心とした高付加価値型案件の受注拡大により、売上高で前期比15.5%増、営業利益で同43.6%増と大幅増収増益となり、業績のけん引役となった。営業利益の増減要因を見ると、SI事業の増収効果で229百万円、高付加価値案件へのシフトや生産性向上等による利益率改善により182百万円の増益要因となり、SI事業の販管費増17百万円や、自動車アフターマーケット事業の利益減81百万円、全社の販管費増145百万円といった減益要因を吸収した。なお、営業利益が計画対比で大きく超過したこともあって、従業員に対する臨時賞与を給付しており、これを除けば営業利益は8億円近くまで拡大していたと見られる。
なお、売上高、営業利益、経常利益で会社計画を大きく上回ったのにも関わらず、親会社株主に帰属する当期純利益が計画を下回って損失を計上したのは、EBEの株式取得にかかるのれんを保守的に見直した結果、のれんの残高分612百万円を一括して特別損失として計上したこと、また、リフォーム業者向け見積支援システムを展開する関連会社のサンキテックに対する貸付金について、同社の財政状態や業績動向※を鑑みて貸倒引当金繰入額として95百万円を計上したことなどが要因となっている。これら費用を特別損失として724百万円を計上した一方で、We Agriの株式を3月に追加取得し、以前から保有している持分を当該追加取得の時価で再評価したことに伴う評価差益(段階取得による差益)301百万円を特別利益として計上している。
※サンキテックの業績は2019年7月まで8カ月連続で黒字が続いているが、今回は連結業績の利益が計画を上回ったこともあって、保守的に会計処理を行った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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