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*15:28JST No.1 Research Memo(8):100年企業を見据えた長期ビジョン及び新中期経営計画を公表(2)
■新中期経営計画の方向性
2. 新中期経営計画の方向性
(1) 長期ビジョンの公表と新中期経営計画の位置づけ
No.1<3562>は、新中期経営計画「Evolution 2027」(2025年2月期〜2027年2月期)の発表に合わせ、2030年のありたい姿「Vision 2030」を明確化した。100年企業にふさわしい企業体の形成を目指し、確固たる経営基盤を確立するため、「日本を元気にする一番の力へ。」へ経営理念を進化(事業領域の拡大)、顧客感動満足度の具現化、ITを活用した新しいビジネスの創出に取り組むとともに、2030年2月期の売上高240億円、営業利益34億円、時価総額300億円をイメージしている。新中期経営計画は、長期ビジョンの実現に向けて、構造改革を図り、次の成長を仕込む期間と位置づけられており、1) 経営基盤、事業基盤の再強化、構造改革、2) 事業領域拡大に向けた積極投資、3) 収益構造の安定化、4) サステナビリティ経営・人的資本経営の推進に取り組む考えだ。
(2) 数値目標(ロードマップ)
新中期経営計画最終年度である2027年2月期の業績目標として、売上高168億円、営業利益18.3億円、ROE 20%以上、EBITDA 21.6億円を目指す。ただ、初年度の2025年2月期は、持続的成長・企業価値向上に向け、経営基盤・事業基盤の再強化、構造改革に取り組む助走期間とし、2026年2月期から成長路線に転じるとともに、2027年2月期以降の飛躍を実現していくロードマップとなっている。
(3) 企業価値向上に向けた重点戦略
1) 経営基盤、事業基盤の再強化、構造改革
初年度の2025年2月期において、人的資本投資、システム投資、ストック強化への投資、M&Aなど先行投資を通じて経営基盤、事業基盤の再強化、構造改革に取り組む。特に、1) 新たな分野への進出(新商品・サービス拡充)、2) 顧客レイヤーの拡大(市場開拓、シナジーの創出)の2軸により、現在の中小企業を中心としたフロー型ビジネス主体から事業領域を拡大していく。
2) 事業領域拡大に向けた積極投資
M&A・事業提携ならびにシステム投資に積極的に取り組む。特にM&A・事業提携については、1) 後継者問題を抱える地域企業や業容拡大を目指すBtoB企業、2) AIを活用したサービス開発企業、GDX関連企業、3) 社会問題であるITエンジニア不足の解消に向けたノーコード、ローコードソフトウェア提供企業※やSE企業、4) 新規事業分野への参入による成長領域の拡大などを目的とする。
※ノーコード及びローコードとは、ソースコードのコーディングを行わない、あるいは少ないプログラムコードで開発ができる開発手法。専門チームがなくても開発が可能となることや、汎用性・拡張性に優れているとことなどにメリットがある。
3) 収益構造の安定化
引き続き、1) 「No.1ビジネスサポート」の拡充と浸透、2) クラウドサービスの拡充、3) その他(保守サービス及び新規事業等)により、ストック収益を伸ばしていく。具体的には、最終年度までに現在の1.5倍の規模に拡大させ、売上構成比で30%(現在は14.6%)に引き上げていく※。
※売上構成比30%の内訳は、「No.1ビジネスサポート」を含む保守・サービスで20%、「デジテラス」を軸とするクラウドサービスで10%となっている。
4) サステナビリティ経営・人的資本経営の推進
「日本の会社を元気にする一番の力へ。」という経営理念を礎に、社会と会社の持続的成長を実現するため、提供する商品・サービス、社内外の様々な企業活動において、サステナビリティ経営を推進する考えである。そのためには、人的資本の強化が特に重要になるとの認識に立ち、求める人材像(人に対する波及力、同社らしさ、学びと新たな価値の創造)に基づいて、人財育成や社内環境整備にも取り組む。
(4) 財務戦略
経営基盤・事業基盤の再強化及び構造改革に向けて、戦略的成長投資(M&A、人財投資、IT投資)を積極的に行う考えであり、営業キャッシュフローを超える投資が必要な場合は、10億円~40億円の範囲で外部借入の活用も検討する。また、下限配当の設定や自己株式の取得を機動的に実施するなど、株主還元の充実(詳細は後述)にも取り組みつつ、財務規律は維持し、適正な安全性を確保する方針である。
3. 資本コストや株価を意識した経営の推進
前中期経営計画において、EPS及びROEは大幅に向上し、ROEは株主資本コスト(同社推定6%~8%)を大きく上回る水準にある。今後も利益成長により着実にEPSを積み上げるとともに、資本収益性にも目を配ることでROE 20%以上の水準を確保していく。一方、最大の課題であるPERの引き上げについては、情報開示の拡充、IRの取り組み強化などを通じて、同社の成長期待に見合った適正な株価形成を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<SO>
2. 新中期経営計画の方向性
(1) 長期ビジョンの公表と新中期経営計画の位置づけ
No.1<3562>は、新中期経営計画「Evolution 2027」(2025年2月期〜2027年2月期)の発表に合わせ、2030年のありたい姿「Vision 2030」を明確化した。100年企業にふさわしい企業体の形成を目指し、確固たる経営基盤を確立するため、「日本を元気にする一番の力へ。」へ経営理念を進化(事業領域の拡大)、顧客感動満足度の具現化、ITを活用した新しいビジネスの創出に取り組むとともに、2030年2月期の売上高240億円、営業利益34億円、時価総額300億円をイメージしている。新中期経営計画は、長期ビジョンの実現に向けて、構造改革を図り、次の成長を仕込む期間と位置づけられており、1) 経営基盤、事業基盤の再強化、構造改革、2) 事業領域拡大に向けた積極投資、3) 収益構造の安定化、4) サステナビリティ経営・人的資本経営の推進に取り組む考えだ。
(2) 数値目標(ロードマップ)
新中期経営計画最終年度である2027年2月期の業績目標として、売上高168億円、営業利益18.3億円、ROE 20%以上、EBITDA 21.6億円を目指す。ただ、初年度の2025年2月期は、持続的成長・企業価値向上に向け、経営基盤・事業基盤の再強化、構造改革に取り組む助走期間とし、2026年2月期から成長路線に転じるとともに、2027年2月期以降の飛躍を実現していくロードマップとなっている。
(3) 企業価値向上に向けた重点戦略
1) 経営基盤、事業基盤の再強化、構造改革
初年度の2025年2月期において、人的資本投資、システム投資、ストック強化への投資、M&Aなど先行投資を通じて経営基盤、事業基盤の再強化、構造改革に取り組む。特に、1) 新たな分野への進出(新商品・サービス拡充)、2) 顧客レイヤーの拡大(市場開拓、シナジーの創出)の2軸により、現在の中小企業を中心としたフロー型ビジネス主体から事業領域を拡大していく。
2) 事業領域拡大に向けた積極投資
M&A・事業提携ならびにシステム投資に積極的に取り組む。特にM&A・事業提携については、1) 後継者問題を抱える地域企業や業容拡大を目指すBtoB企業、2) AIを活用したサービス開発企業、GDX関連企業、3) 社会問題であるITエンジニア不足の解消に向けたノーコード、ローコードソフトウェア提供企業※やSE企業、4) 新規事業分野への参入による成長領域の拡大などを目的とする。
※ノーコード及びローコードとは、ソースコードのコーディングを行わない、あるいは少ないプログラムコードで開発ができる開発手法。専門チームがなくても開発が可能となることや、汎用性・拡張性に優れているとことなどにメリットがある。
3) 収益構造の安定化
引き続き、1) 「No.1ビジネスサポート」の拡充と浸透、2) クラウドサービスの拡充、3) その他(保守サービス及び新規事業等)により、ストック収益を伸ばしていく。具体的には、最終年度までに現在の1.5倍の規模に拡大させ、売上構成比で30%(現在は14.6%)に引き上げていく※。
※売上構成比30%の内訳は、「No.1ビジネスサポート」を含む保守・サービスで20%、「デジテラス」を軸とするクラウドサービスで10%となっている。
4) サステナビリティ経営・人的資本経営の推進
「日本の会社を元気にする一番の力へ。」という経営理念を礎に、社会と会社の持続的成長を実現するため、提供する商品・サービス、社内外の様々な企業活動において、サステナビリティ経営を推進する考えである。そのためには、人的資本の強化が特に重要になるとの認識に立ち、求める人材像(人に対する波及力、同社らしさ、学びと新たな価値の創造)に基づいて、人財育成や社内環境整備にも取り組む。
(4) 財務戦略
経営基盤・事業基盤の再強化及び構造改革に向けて、戦略的成長投資(M&A、人財投資、IT投資)を積極的に行う考えであり、営業キャッシュフローを超える投資が必要な場合は、10億円~40億円の範囲で外部借入の活用も検討する。また、下限配当の設定や自己株式の取得を機動的に実施するなど、株主還元の充実(詳細は後述)にも取り組みつつ、財務規律は維持し、適正な安全性を確保する方針である。
3. 資本コストや株価を意識した経営の推進
前中期経営計画において、EPS及びROEは大幅に向上し、ROEは株主資本コスト(同社推定6%~8%)を大きく上回る水準にある。今後も利益成長により着実にEPSを積み上げるとともに、資本収益性にも目を配ることでROE 20%以上の水準を確保していく。一方、最大の課題であるPERの引き上げについては、情報開示の拡充、IRの取り組み強化などを通じて、同社の成長期待に見合った適正な株価形成を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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