ウイルプラス、今期経常を16％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4.02円増額

　ウイルプラスホールディングス <3538> が5月10日後場(14:30)に決算を発表。21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比72.9％増の17.3億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の18.3億円→21.1億円(前期は11.9億円)に15.6％上方修正し、増益率が53.0％増→76.9％増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.2億円→9.1億円(前年同期は4.4億円)に45.7％増額し、増益率が41.6％増→2.1倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の21.77円→25.79円(前期は14円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の5.3億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.7％→5.3％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年６月期第３四半期連結累計期間の売上高につきましては、中古車販売を中心とした車輌販売が堅調に推移いたしました。利益面では、売上高増加に伴う売上総利益の増加のほか、比較的原価率の低い中古車売上の全体の売上に占める割合が増えたことや、コスト削減をはじめとする利益率改善の取組みを継続したこと等により営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が前回公表の通期業績予想を上回る見込みとなりました。商品入荷の時期等の懸念材料はあるものの、足元の受注状況並びに当第３四半期連結累計期間の業績等を踏まえ、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益それぞれ上表のとおりと修正することといたしました。

　当社は、株主の皆様に対する配当政策を経営の重要課題の一つと位置づけており、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。今回の業績予想の修正に伴い、期末配当金を前回公表の16円77銭から４円02銭増配の20円79銭に修正いたします。なお、当社では、2021年６月期より連結配当性向の目途を従来の15.0％から17.5％に変更しております。