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アルファCoのニュース
*13:01JST アルファ Research Memo(1):2027年3月期に売上高85,000百万円、営業利益5,500百万円を目指す
■要約
1. 2023年3月期の業績概要
アルファ<3434>の2023年3月期の連結業績は、売上高62,882百万円(前期比17.0%増)、営業利益601百万円(同2.4%増)、経常利益1,348百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益524百万円(同12.7%減)となった。自動車部品事業は、12.0%増収ながら営業損失が前期比3.1倍に拡大した。前半まで自動車生産の回復の遅れなどが影響し、下期は持ち直したものの、為替の円安効果を除いた場合には伸び率が小さく、営業利益面では原材料、エネルギー価格高騰、労務費アップなどで全地域営業損失を余儀なくされ、営業損失拡大となった。一方、セキュリティ機器事業は35.0%増収、49.5%営業利益増と、住設機器部門は電気錠の好調が持続し、ロッカーシステム部門も新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の一巡により国内旅行の回復が寄与、大幅な増収及び営業利益増となり全体をけん引した。なお経常利益は円安傾向で為替差益の維持から増益率が拡大、一方で親会社株主に帰属する当期純利益は減損計上が影響し減益となった。
2. 2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の連結業績は、売上高70,000百万円(前期比11.3%増)、営業利益2,000百万円(同232.8%増)、経常利益1,800百万円(同33.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,200百万円(同128.9%増)を見込んでいる。2024年3月期第1四半期が売上高18,109百万円(前年同期比29.3%増)、営業利益403百万円(同541百万円改善し黒字転換)と、自動車生産の回復、セキュリティ機器も電気錠への認識の高まり、観光需要の回復などでロッカーシステムが好調に推移、円安効果もあり、大幅な収益改善となった。現状も自動車生産の回復継続、セキュリティ機器は住宅着工が下降局面にあるものの、電子錠の需要が堅調に推移、ロッカーシステムはインバウンド需要の本格拡大もあり、全体として会社計画を上回る勢いがある。また利益面では増収効果に加え為替前提に対し円安に推移しており、利益も会社予想を上回ることが可能と弊社では見ている。
3. 中長期の成長戦略
同社は2023年6月に、2024年3月期から2027年3月期を対象期間とする「2023-2026中期経営計画:MP2026」を策定した。この中で、2027年3月期に売上高85,000百万円(うち、自動車部品事業65,500百万円、セキュリティ機器事業19,500百万円)、営業利益率6.5%以上の達成を目標とした。達成に向けた基本方針として、成長のための「事業拡大・高付加価値製品の開発、新ビジネスモデルの構築」、安定性確保のための「グループ収益基盤の強化」、成長と安定を実現するための「サステナビリティ経営の推進、人材育成」を掲げている。
■Key Points
・2023年3月期はセキュリティ機器の収益拡大がけん引、自動車部品の利益減を補い17.0%増収、2.4%営業増益に
・2024年3月期は売上高で前期比11.3%増収、営業利益で同232.8%増を見込むが、第1四半期好調で会社予想は控え目
・中期経営計画として2027年3月期に売上高85,000百万円、営業利益5,500百万円達成を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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1. 2023年3月期の業績概要
アルファ<3434>の2023年3月期の連結業績は、売上高62,882百万円(前期比17.0%増)、営業利益601百万円(同2.4%増)、経常利益1,348百万円(同30.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益524百万円(同12.7%減)となった。自動車部品事業は、12.0%増収ながら営業損失が前期比3.1倍に拡大した。前半まで自動車生産の回復の遅れなどが影響し、下期は持ち直したものの、為替の円安効果を除いた場合には伸び率が小さく、営業利益面では原材料、エネルギー価格高騰、労務費アップなどで全地域営業損失を余儀なくされ、営業損失拡大となった。一方、セキュリティ機器事業は35.0%増収、49.5%営業利益増と、住設機器部門は電気錠の好調が持続し、ロッカーシステム部門も新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の一巡により国内旅行の回復が寄与、大幅な増収及び営業利益増となり全体をけん引した。なお経常利益は円安傾向で為替差益の維持から増益率が拡大、一方で親会社株主に帰属する当期純利益は減損計上が影響し減益となった。
2. 2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の連結業績は、売上高70,000百万円(前期比11.3%増)、営業利益2,000百万円(同232.8%増)、経常利益1,800百万円(同33.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,200百万円(同128.9%増)を見込んでいる。2024年3月期第1四半期が売上高18,109百万円(前年同期比29.3%増)、営業利益403百万円(同541百万円改善し黒字転換)と、自動車生産の回復、セキュリティ機器も電気錠への認識の高まり、観光需要の回復などでロッカーシステムが好調に推移、円安効果もあり、大幅な収益改善となった。現状も自動車生産の回復継続、セキュリティ機器は住宅着工が下降局面にあるものの、電子錠の需要が堅調に推移、ロッカーシステムはインバウンド需要の本格拡大もあり、全体として会社計画を上回る勢いがある。また利益面では増収効果に加え為替前提に対し円安に推移しており、利益も会社予想を上回ることが可能と弊社では見ている。
3. 中長期の成長戦略
同社は2023年6月に、2024年3月期から2027年3月期を対象期間とする「2023-2026中期経営計画:MP2026」を策定した。この中で、2027年3月期に売上高85,000百万円(うち、自動車部品事業65,500百万円、セキュリティ機器事業19,500百万円)、営業利益率6.5%以上の達成を目標とした。達成に向けた基本方針として、成長のための「事業拡大・高付加価値製品の開発、新ビジネスモデルの構築」、安定性確保のための「グループ収益基盤の強化」、成長と安定を実現するための「サステナビリティ経営の推進、人材育成」を掲げている。
■Key Points
・2023年3月期はセキュリティ機器の収益拡大がけん引、自動車部品の利益減を補い17.0%増収、2.4%営業増益に
・2024年3月期は売上高で前期比11.3%増収、営業利益で同232.8%増を見込むが、第1四半期好調で会社予想は控え目
・中期経営計画として2027年3月期に売上高85,000百万円、営業利益5,500百万円達成を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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