クラレ、上期経常は一転2％増益で上振れ着地、今期配当を2円増額修正

　クラレ <3405> [東証Ｐ] が8月9日午前(11:00)に決算を発表。23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比1.7％増の385億円となり、従来の12.9％減益予想から一転して増益で着地。
　通期計画の790億円に対する進捗率は48.8％となり、5年平均の47.7％とほぼ同水準だった。

　会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益は前年同期比12.4％減の404億円に減る計算になる。

　同時に、今期の年間配当を従来計画の48円→50円(前期は44円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比16.3％増の181億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の8.4％→10.0％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社は株主に対する利益配分を経営の重要課題と位置付け、中期経営計画「PASSION 2026」期間においては、親会社株主に帰属する当期純利益に対する総還元性向35％以上、かつ1 株につき年間配当金40 円以上を基本方針とし、収益拡大を通じた株主還元の充実を図ることとしております。この株主還元方針のもと、足元の業績動向も踏まえ、2023 年12 月期の中間配当、並びに期末配当予想をそれぞれ1 株当たり1 円増額し、25 円とすることを決定しました。これにより、1 株当たり年間配当金（予想）は50 円となり、前回予想から2 円、前期実績からは6 円の増配となります。