前引け：SQに紛れて第一生命購入資金確保の換金売りも

　前引けの日経平均株価は43.52円高の10708.47円、TOPIXは2.09ポイント高の932.47ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は663、値下がり銘柄数は800、出来高は概算で17億3825万株、売買代金は概算で1兆5986億円。ＳＱ分は概算で8億7100万株、売買代金で1兆432億円。

　米国では、金融規制案が厳しい内容にならないという観測が浮上してNYダウ・NASDAQとも小幅続伸。日本では、SQそのものは何事もなく通過したものの、日経平均がSQ値10808.73円が下回って推移していることから上値が重く、日経平均・TOPIXともに上げ幅を縮小して前場の取引を終了。SQで商いが膨らむところで、ドサクサに紛れて第一生命<8750>を購入するための資金確保の換金売りも観測されました。

　個別では、野村證券がレーティング「1」でカバレッジを開始した阪和興業<8078.T>、ケーズHD<8282.T>、JFE商事ホールディングス<3332.T>、クレディスイスがレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ格上げ、モルガンスタンレー証券が目標株価を6800円から7800円に引き上げた沢井製薬<4555.T>、09年11月～10年4月の連結純利益を前回予想の3億8000万円から6億円に上方修正したオハラ<5218.T>、米国でエイズ遺伝子治療の臨床試験を行うため米ペンシルベニア大学と共同研究契約を締結したタカラバイオ<4974.T>などが上昇しました。

　半面、第1四半期の単体営業損益は6500万円の赤字と前年同期比で赤字幅が拡大した学情<2301.T>、期末配当が前期の250円から無配に転落したシニアコミュニケーション<2463.T>、ゴールドマンサックス証券がレーティングを「中立」から「売り」に格下げした住友金属工業<5405.T>、野村證券が目標株価を1250円から1150円に引き下げたサークルＫサンクス<3337.T>などが下落しました。

［１週間無料体験募集中 ］ 提供：レーティング情報メルトレ