＜動意株・２１日＞（大引け）＝オリンパス、サンエー、オプティムなど

　オリンパス＜7733.T＞＝８日続伸。ゴールドマン・サックス証券は２０日、同社株の「買い（コンビクション・リスト）」を継続した。目標株価は６１００円としている。同社株は過去６カ月間、同業他社に比べ軟調に推移してきた。ただ、「市場期待値の底打ちは近く、積極的に買い増す好機」と指摘している。同証券では、評価の要因として「医療事業の高い成長ポテンシャル」「映像事業の縮小均衡に向けた着実な動き」「債務圧縮」「米司法省調査と株主訴訟の決着」「割安なバリュエーション」などを挙げている。

　サンエー＜2659.T＞＝大幅高で連日最高値を更新。沖縄でスーパーやレストラン、ドラッグ店など多分野で展開する流通大手だが、ここ観光客の増加を背景に売り上げの伸びが顕著だ。年間３０００億円を上回る沖縄振興予算も、沖縄の景気活性化に貢献し消費意欲の向上が同社の収益に反映されるとの読みが働く。一方、訪日ビザ要件などの緩和など政策的な後押しを背景に拡大一途のインバウンド需要も注目されている。

　オプティム＜3694.T＞＝後場上げ幅拡大。きょう、総合パソコンショップを運営するドスパラ（東京都千代田区）向けに「タブレット使い放題・スマホ使い放題」の提供を開始したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。「タブレット使い放題・スマホ使い放題」は、人気雑誌５５０冊以上の読み放題サービスや端末保証サービス、ネットプリントサービスが月額５００円から利用できる定額制トータル電子雑誌サービス。

　古河電池＜6937.T＞＝ストップ高。前週末１７日の取引終了後に、第２四半期累計（４～９月）連結業績見通しについて、売上高を従来予想の２４０億円から２５０億円（前年同期比１２．４％増）へ、営業利益を同２億２０００万円から７億円（同６．１倍）へ、純利益を同１億５０００万円から４億５０００万円（同２．８倍）へ上方修正した買いが先行している。国内の補修用四輪電池のほか、タイにおける子会社の自動車用電池、海外向け鉄道用電池などが好調に推移していることが要因としている。

　共栄タンカー＜9130.T＞＝急伸。１７日取引終了後に、１６年３月期通期の連結業績予想修正を発表。純利益は従来の６億円から１３億円（前期比９８．８％増）に引き上げた。定期用船契約の期限前解約に伴う特別損失約２０億７００万円を第１四半期に計上する一方、ＬＰＧ船譲渡による特別利益約２９億４８００万円を第３四半期の計上することが利益を押し上げる。なお、通期の売上高は従来の１２５億円から１２２億円（同４．０％減）に、経常利益は９億円から１１億円（同３．５％増）に修正している。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）