ＺＯＺＯ、今期経常を5％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額

　ＺＯＺＯ <3092> が1月29日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比76.3％増の338億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の395億円→416億円(前期は276億円)に5.3％上方修正し、増益率が42.9％増→50.5％増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の195億円→216億円(前年同期は145億円)に10.7％増額し、増益率が33.9％増→48.3％増に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の37円→38円(前期は30円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の139億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の17.7％→33.1％に急上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年３月期につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う消費者のデジタルシフトによる新規獲得会員の増加に加え、商品供給元であるブランド様各社の当サイトでの販促積極化による影響が、外出自粛に伴うファッション・アパレル商材の需要低下の影響を上回り、業績は順調に推移しております。第４四半期連結会計期間については来期以降の持続的成長に向けた投資も視野にいれております。 　このような状況を踏まえ、2021年３月期通期連結業績予想を上方修正いたしました。 　商品取扱高は当初計画387,300百万円を上回る 409,000百万円（うち、その他商品取扱高 7,000百万円）、連結売上高は当初計画 143,700百万円を上回る 145,000百万円となる見込みです。連結営業利益につきましては、当初計画 39,500百万円（商品取扱高対営業利益率 10.2%）を上回る 41,500百万円となる見込みです。なお、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、当初計画 27,600百万円を上回る 28,500百万円となる見込みです。

　　当社グループは、株主の皆様への利益還元につきましては、業績の推移・財務状況、今後の事業・投資計画等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスを取りながら検討・実施していくことを基本方針としております。具体的には連結配当性向40％を目安に実施しております。　2020 年７月 30 日公表の「2021年３月期通期連結業績予想及び配当予想の公表に関するお知らせ」にて、 2021年３月期の１株当たり配当金を 37 円と予想しておりましたが、当期の業績、今後の事業・投資計画等を総合的に勘案した結果、１株当たり38円に修正いたします。 　今後も財務体質の強化、継続的な企業価値の向上に努め、将来の事業展開等を勘案のうえ、内部留保及び利益配分を決定して参ります。 （注）本資料記載の予想数値につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき判断したものであります。予想には様々な不確定要素が内在しており、実際の業績等はこれらの予想数値と異なる可能性があります。