カゴメ、中国で社員食堂、現法設立、まず江蘇省で運営受託。2011/01/19, 日本経済新聞　朝刊, 13ページ, 　, 387文字

カゴメは中国で社員食堂の受託事業に乗り出す。
月内にも現地法人を設立し、春までに江蘇省無錫市の工業団地を管理する自治体から計３件を受託する。
運営ノウハウを確立し、他の都市への拡大を検討する。同社は２００６年から中国で野菜飲料を製造・販売しており、成長市場で事業を多角化する。
現地法人は「可果美餐飲管理（無錫）」（無錫市）。
現地企業との共同出資で設立予定で、出資比率や資本金などの詳細を詰めている。
第１弾として外資系のＩＴ（情報技術）関連企業などが集積する工場団地「Ｋパーク」内で働く社員を対象に、カゴメが社員食堂の運営を始めた。
今春には同市内の別の工業団地で２件を運営する。
各拠点で提供する料理を一括調理する施設も年内に建設する計画。
中国では工業団地の建設は増えるとみており、今後は江蘇省周辺の都市を中心に受注拡大を目指す。
カゴメが食堂を運営するのは国内も含め初めて。