大黒天、今期経常を21％上方修正・2期ぶり最高益、配当も4円増額

　大黒天物産 <2791> [東証Ｐ] が4月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年5月期第3四半期累計(23年6月-24年2月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の67.7億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の74.5億円→90.1億円(前期は48.4億円)に21.0％上方修正し、増益率が53.8％増→86.1％増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結経常利益も従来予想の34億円→49.6億円(前年同期は35.1億円)に45.9％増額し、一転して41.3％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の29円→33円(前期は29円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である12-2月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比58.7％増の27.1億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.7％→3.9％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2024年５月期通期連結（個別）業績予想値につきましては、売上高は、既存店売上高前年比を100.3％と予想としておりましたが、当社が持つ優位性である競合他社との価格差がより顕著となり、お客様から圧倒的なご支持をいただくことができたことから、同比107.2％と大きく予想値を上回って推移しており、上記の通り業績予想値を修正いたします。また、販売費及び一般管理費について、電気代の削減、生産性向上による人件費の削減などコスト削減に取り組んだ結果、当初の計画していた以上に改善が進んだことから、営業利益以下各段階利益について、業績予想を上記の通り修正いたします。

　　今回の業績予想修正を受けて、株主の皆様への利益還元策として、期末配当予想を１株当たり29円から４円増配の33円に修正いたします。