オルバヘルス、今期経常を26％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額

　オルバヘルスケアホールディングス <2689> [東証Ｓ] が4月28日大引け後(16:00)に決算を発表。22年6月期第3四半期累計(21年7月-22年3月)の連結経常利益は前年同期比25.1％増の17億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の16.1億円→20.3億円(前期は15.4億円)に25.7％上方修正し、増益率が4.7％増→31.6％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益も従来予想の8.1億円→12.2億円(前年同期は9.2億円)に51.0％増額し、一転して32.5％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比20.7％増の8.9億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の2.7％→3.1％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　連結業績予想につきまして、前回発表予想（2021年８月10日公表、以下「前回予想」）を上回る見込みとなったことから修正します。　医療器材事業において、医療機関内の新型コロナウイルス感染対策が進んだことなどにより、2021年秋ごろから手術件数が増加傾向に転じ、消耗品の売上高は堅調に推移しました。また、設備備品の需要が想定以上であったため、連結売上総利益が増加しました。また当期中は、消耗品の売上高の増加傾向は継続すると見込んでいます。さらに、医療器材事業の支店移設に見込んでいた経費を節減できたことなどにより、販売費及び一般管理費が予測よりも減少しました。加えて、繰延税金資産の計上について再検討を行った結果、期末における法人税等が減少する見通しとなりました。その結果、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益が前回予想を上回る見込みとなりました。

　　当社は、安定的な配当の維持継続を基本方針の第一としています。　また、グループの成長・発展に有効な投資を機動的に行うために、内部留保に努めることを第二の基本方針としています。　上記方針のもと、2022年６月期の配当予想につきましては、上記の方針及び業績予想の修正等の状況を勘案し、期末配当を前回予想から10円増配し、１株当たり60円へ修正させていただきます。　(注)上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績及び配当は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。