ＡＢＣマートの４月既存店売上高は前年比３．７％増、リーズナブルな価格帯が好調

　エービーシー・マートが６日引け後に、１１年２月期の４月概況を発表した。既存店売上高は前年同月比３．７％増、客数は１３％増となった。異常低温などの天候不順が続いたが、新生活需要に対する商品提案が奏功し、リーズナブルな価格帯の商品が好調に推移。また、スポーツカテゴリーにおいて、アメリカで大流行しているエクササイズシューズ、リーボック「イージートーン」シリーズが大きく販売足数を伸ばすなど、健康志向を背景とした商品提案が客数増加に寄与した。

　６日終値は６５円高の３４２５円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社

ＡＢＣマートが年初来高値に肉薄、内需の勝ち組の評価に加えて、円高メリットも

　エービーシー・マートが軟調地合いに抗して続伸、一時３５円高の３４１０円まで買われ、１２日付けた年初来高値３４１５円に肉薄している。靴の大手チェーンで、１１年２月期の連結業績も、積極的な出店政策の継続により、営業利益は前期比１５．８％増の２８０億円と連続過去最高更新の会社側見通しにある。この見通しを、ゴールドマン・サックス証券をはじめ、証券会社が「内需の勝ち組」として前向きに評価していることも買い安心感につながっている。この日は為替市場で円高となり、仕入れ面での円高メリットも材料視されているようだ。

　株価が年初来高値圏にあることから、同社の信用取組の良さも注目される。４月２日時点の東証信用倍率は０．２１倍、１２日の日証金の確報で、貸借倍率は０．０１倍、１日に０．１円の逆日歩を生じるなど、売り方はより厳しさを増している。目先的にも高値更新となれば、踏み上げの動きも含めて、上げ足に一段と弾みがついてこよう。（高野龍一）



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レーティング情報＝ゴールドマン・サックス証券（８日付サマリー）―ＡＢＣマート

　エービーシー・マート―投資判断「ニュートラル」（中立）継続、目標株価３１００円→３３００円



　・投資判断の対象期間は今後１２カ月



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ＡＢＣマートが後場一段高、「靴業界の圧倒的勝者」との評価、株価支援

　靴小売り大手のエービーシー・マートが後場一段高となり、一時、前日比３２０円高の３３３５円まで買われている。１年３カ月ぶりの高値水準まで上昇し、８日は東証１部の値上がり率上位に付けている。

　７日に発表した１１年２月期の連結業績予想で、営業利益は前期比１５．８％増の２８０億円と過去最高益を連続更新する見通し。今期の既存店売上高を前期比０．８％増、粗利益率を５６．８％（前期並み）と想定している。厳しい消費環境のなか、ＰＢ（プライベートブランド＝自社企画）商品への強みなどから高い利益成長を目指す姿勢が引き続き好感されている。

　株価は１０年に入ってから上げ基調をたどっているが、「靴業界の圧倒的勝者」（ゴールドマン・サックス証券アナリストの河野祥氏）との見方から割高感を指摘する向きは少ないようだ。ゴールドマン証では７日付で１２カ月の目標株価を３１００円から３３００円に引き上げた（投資判断は「中立」）ほか、いちよし経済研究所でも８日付で最上位のレーティング「Ａ」を継続している。



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