ヒビノが急落、前３月期は営業７１％の大幅増益達成も今期２ケタ減益に失望

　ヒビノ＜2469.T＞が急落、一時前日比３１９円安の１８１２円まで売り込まれた。１３日取引終了後に発表した前１４年３月期の連結決算は、売上高１７６億７０００万円（前の期比１６．５％増）、営業利益１２億９０００万円（同７０．８％増）と大幅増収増益を達成したが、今１５年３月期は売上高１８５億円（前期比４．７％増）、営業利益１１億４０００万円（同１１．７％減）と増収ながら２ケタ超の減益を予想したことが失望売りを誘っている。
　前期は映像製品、音響機器の大型案件が増え、コンサート・イベントも好調で売り上げが拡大。懸案事項だった映像製品事業が黒字転換したことから、営業利益は過去最高を達成し、経常、純利益も前の期を大きく上回った。今期は映像製品、コンサート・イベント事業の伸び悩みで収益性が低下するとみている。
　なお、１５年３月期の中間配当を普通配１５円に設立５０周年記念配１０円を上乗せ、２５円にすると発表した。年間配当は４０円と前期の３０円から１０銭増配とする方針。

ヒビノの株価は１０時４１分現在１８４７円（▼２８４円）

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）