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ディー・エヌ・エーのニュース
■アイリックコーポレーション<7325>の成長戦略
1. 「3年後のあるべき姿」
成長戦略として2020年6月に「3年後のあるべき姿」を策定した。マーケティングからアフターフォローまで一貫した保険サービスの提供を目指し、基本戦略として保険ショップの新しいスタイルの確立、デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供、来店型保険ショップ「保険クリニック」の認知度向上を推進する。
デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供では、業界唯一のワンストップ型保険分析・検索システム「保険IQシステム」のスマートフォン対応等による、いつでもどこでも「保険クリニック」のサービス提供、チャットボットやロボアドを活用した24時間保険相談、マイページの一般消費者への開放と既契約者への保険フォルダやセカンドオピニオンサービスの提供、顧客管理システムの整備及び全システムとの連携によるCRM(顧客管理システム)の確立を推進していく。
なお2020年11月には、給付金手続きの負荷軽減と給付までの日数短縮を目指す「生命保険エコシステム構想」として、(株)アシスト及びUbicomホールディングス<3937>と共同で、メディケア生命保険(株)及びチューリッヒ生命保険(株)の支援のもと、「生命保険給付金支払いプラットフォーム」の開発に着手している。給付金支払判定に必要な「診療明細書」「領収書」等の読み取りやデータ化に「スマートOCR」を活用し、周辺ソリューションも組み合わせて顧客満足度の向上や保険会社の事務負荷の大幅軽減を推進する方針だ。
2021年5月には、DeSCヘルスケア(株)(ディー・エヌ・エー<2432>と住友商事<8053>の合弁会社)が提供する「kencom×ほけん」に「スマートOCR 健康診断書」を搭載することで合意し、2021年秋提供開始に向けて開発に着手した。また(株)スマートコントラクト・イニシアティブ(以下、SCI)に出資した。SCIは民間保険の加入状況を一元管理し、かつ医療機関での受診歴をシステム連携することで保険金・給付金の自動支払いプラットフォームの構築を目指している。
来店型保険ショップ「保険クリニック」の認知度向上(3年後認知率26%目標)では、TVCMやSNSの活用及びハンディング・イベントの実施、直営店・FC店の集客増加に伴う出店促進、オンライン保険相談の受入数拡大などを推進する。生産性向上では主要プロセスのDXによる効率アップを推進していくとしている。
2023年6月期売上高70億円、営業利益10億円が目標
2. 2023年6月期の目標数値
目標数値には2023年6月期の売上高70億円、営業利益10億円を掲げている。前述の基本戦略を推進するため、2021年6月期と2022年6月期は「投資・準備期間」と位置付けて、システム投資、人財投資、広告宣伝投資など戦略的な先行投資を実行する。このため売上の増加に比べて、利益の伸びは小幅にとどまる計画としている。そして2023年6月期を「成長の年」として目標値の達成を目指す方針だ。
「いつでもどこでも」保険相談の実現を目指す
3. セグメント別成長戦略
セグメント別成長戦略は以下のとおりである。
保険販売事業では、「いつでもどこでも」保険相談を可能にするための「保険IQシステム」のスマートフォン対応、顧客管理システムと各システムの連携によるCRM強化、保険会社とのAPI連携強化による契約までの時間短縮、デジタル化による店舗スタッフの生産性向上、TVCMを中心とした広告宣伝強化による「保険クリニック」の3年後認知度26%達成を掲げ、推進していく。
ソリューション事業のAS部門では、AI-OCRの機能向上やロボアド活用によるASシリーズの利便性向上、保険会社とのペーパーレス連携や各種CRMとの連携に向けたASシリーズのAPI連携強化、チャネル別保険販売コンサルティングなどクライアントに応じた深耕ソリューションサービス、FC部門では「保険クリニック」の認知度向上によるFC店舗への集客増加とロイヤリティ増加、FC新規出店増加などを推進する。
システム事業では、AIを搭載した非定型帳票対応の次世代型光学的文字認識システム「スマートOCR」のAIソリューションへの進化、SIer等とのパートナー戦略の強化、Salesforce.comとのプラットフォーム連携強化、OCRパッケージの拡充による全産業への展開、保険会社とのAPI連携増加・CRM化などを推進する。
4. Fintech企業として成長を目指す
こうした成長戦略を推進して、保険分析・販売支援のプラットフォーマーとして収益拡大を図るとともに、成長分野と位置付ける「スマートOCR」の拡販も推進し、業界の枠を超えたFintech企業としての成長を目指す方針だ。中期的に高成長が期待できると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
1. 「3年後のあるべき姿」
成長戦略として2020年6月に「3年後のあるべき姿」を策定した。マーケティングからアフターフォローまで一貫した保険サービスの提供を目指し、基本戦略として保険ショップの新しいスタイルの確立、デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供、来店型保険ショップ「保険クリニック」の認知度向上を推進する。
デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供では、業界唯一のワンストップ型保険分析・検索システム「保険IQシステム」のスマートフォン対応等による、いつでもどこでも「保険クリニック」のサービス提供、チャットボットやロボアドを活用した24時間保険相談、マイページの一般消費者への開放と既契約者への保険フォルダやセカンドオピニオンサービスの提供、顧客管理システムの整備及び全システムとの連携によるCRM(顧客管理システム)の確立を推進していく。
なお2020年11月には、給付金手続きの負荷軽減と給付までの日数短縮を目指す「生命保険エコシステム構想」として、(株)アシスト及びUbicomホールディングス<3937>と共同で、メディケア生命保険(株)及びチューリッヒ生命保険(株)の支援のもと、「生命保険給付金支払いプラットフォーム」の開発に着手している。給付金支払判定に必要な「診療明細書」「領収書」等の読み取りやデータ化に「スマートOCR」を活用し、周辺ソリューションも組み合わせて顧客満足度の向上や保険会社の事務負荷の大幅軽減を推進する方針だ。
2021年5月には、DeSCヘルスケア(株)(ディー・エヌ・エー<2432>と住友商事<8053>の合弁会社)が提供する「kencom×ほけん」に「スマートOCR 健康診断書」を搭載することで合意し、2021年秋提供開始に向けて開発に着手した。また(株)スマートコントラクト・イニシアティブ(以下、SCI)に出資した。SCIは民間保険の加入状況を一元管理し、かつ医療機関での受診歴をシステム連携することで保険金・給付金の自動支払いプラットフォームの構築を目指している。
来店型保険ショップ「保険クリニック」の認知度向上(3年後認知率26%目標)では、TVCMやSNSの活用及びハンディング・イベントの実施、直営店・FC店の集客増加に伴う出店促進、オンライン保険相談の受入数拡大などを推進する。生産性向上では主要プロセスのDXによる効率アップを推進していくとしている。
2023年6月期売上高70億円、営業利益10億円が目標
2. 2023年6月期の目標数値
目標数値には2023年6月期の売上高70億円、営業利益10億円を掲げている。前述の基本戦略を推進するため、2021年6月期と2022年6月期は「投資・準備期間」と位置付けて、システム投資、人財投資、広告宣伝投資など戦略的な先行投資を実行する。このため売上の増加に比べて、利益の伸びは小幅にとどまる計画としている。そして2023年6月期を「成長の年」として目標値の達成を目指す方針だ。
「いつでもどこでも」保険相談の実現を目指す
3. セグメント別成長戦略
セグメント別成長戦略は以下のとおりである。
保険販売事業では、「いつでもどこでも」保険相談を可能にするための「保険IQシステム」のスマートフォン対応、顧客管理システムと各システムの連携によるCRM強化、保険会社とのAPI連携強化による契約までの時間短縮、デジタル化による店舗スタッフの生産性向上、TVCMを中心とした広告宣伝強化による「保険クリニック」の3年後認知度26%達成を掲げ、推進していく。
ソリューション事業のAS部門では、AI-OCRの機能向上やロボアド活用によるASシリーズの利便性向上、保険会社とのペーパーレス連携や各種CRMとの連携に向けたASシリーズのAPI連携強化、チャネル別保険販売コンサルティングなどクライアントに応じた深耕ソリューションサービス、FC部門では「保険クリニック」の認知度向上によるFC店舗への集客増加とロイヤリティ増加、FC新規出店増加などを推進する。
システム事業では、AIを搭載した非定型帳票対応の次世代型光学的文字認識システム「スマートOCR」のAIソリューションへの進化、SIer等とのパートナー戦略の強化、Salesforce.com
4. Fintech企業として成長を目指す
こうした成長戦略を推進して、保険分析・販売支援のプラットフォーマーとして収益拡大を図るとともに、成長分野と位置付ける「スマートOCR」の拡販も推進し、業界の枠を超えたFintech企業としての成長を目指す方針だ。中期的に高成長が期待できると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
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