＜株式トピックス＞＝軟調地合いのなか人材サービス関連が底堅い

　２２日の東京株式市場は、欧米株安を受けて利益確定の動きが強まった。日経平均株価終値は、前日比２４８円３０銭安の２万５９３円６７銭と７日ぶり急反落。東証１部の値下がり銘柄数は１５１７（値上がり銘柄数は２８８、変わらずは８６）と、東証１部全体の約８割が値を下げる売り圧力の強い展開となった。
　こうして、東証１部の約８割が下落する極端な軟調相場のなかで、きょうは人材サービス関連銘柄の強さが目立った。具体的には、パソナグループ＜2168.T＞、ディップ＜2379.T＞、夢真ホールディングス＜2362.T＞などがいずれも底堅い動き。
　自動車や電機などの製造業、通信分野などで求人需要が高水準、転職市場の活況も人材ビジネスを手掛ける企業の収益機会につがっている。労働派遣法改正では、企業は３年を超える派遣契約を結ぶことが可能となるなど市場活性化も期待されている。
　さらに、これら銘柄のもうひとつの注目ポイントは、株式需給の良さだ。パソナは信用買い残が売り長で、直近１７日申し込み現在で信用倍率０．６３倍、ディップは同０．５倍、夢真ＨＤは同１．６８倍で売り買い拮抗の状態にある。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）