赤字続く。不動産仲介事業も不透明

「四季報速報」によると・・
シンワオックスの増資引き受け中止。
業績影響ないが、今期黒字化計画は未達懸念

モックは、シンワオックス（２６５４）の第三者割当増資や
新株予約権を引き受けることを合意していたが、
業務提携内容に関する両社の意見の相違などにより、
これらの引き受けが中止。
予定どおりに第三者割当増資の引き受けが実現していたら、
シンワオックスへのモックの出資比率は４２％となり、
持分法適用関連会社となっていたが、
今回の業務提携中止によりその可能性はなくなった。
モックは０８年６月期の業績予想をすでに発表しているが、
今回の提携に関する影響は織り込んでいない。
会社は広告や飲食事業などのリストラが前期で完了したとして、
今期は営業益１．８６億円と黒字化を予想している。
前期も経常損失１２．５億円という期初の通期見通しが、
最終的に２７億円に赤字が拡大するなど、
業績予想の精度は低いため、
「四季報速報」では、今期中の赤字払拭は楽観的過ぎると予想。
転換社債の発行で１５．９億円を調達、
借り入れ返済や運転資金に充当する計画だったが、
株価下落などを受けて発行中止。
新たな資金調達手段については現時点では未定。
前０７年６月期の決算短信には、大幅赤字計上のため、
協調融資に付されている財務制限条項へ抵触する等について
「慎重に検討する必要が生じている」状況で、
継続企業の前提に関する重要な疑義が存在する、
と注記されている。
今回の資金調達の中止により、
今後資金繰りが厳しくなる局面も