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デジタルアーツのニュース
皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
☆逆日歩銘柄をうまく活用
■逆日歩は新規買いのチャンスという見方も
GW前は買い方、売り方共にポジション整理をする動きが強まる傾向があります。今回は、信用取引において「売り」(いわゆる信用売り、空売り)をしている人にとって重要な「逆日歩(ぎゃくひぶ)」が発生する銘柄(以下、逆日歩銘柄といいます)に注目してみましょう。新規買いのチャンスが存在するかもしれません。
「信用売り」を行う個人投資家(売り方)は、証券会社から「株を借りて」取引を行います。証券会社は株が不足すると証券金融会社から不足分の株式を調達します。しかし、信用売りが増えすぎる(売り残が買い残を上回る)と証券金融会社でも貸し出せる株が不足します。この不足分を補うために、証券金融会社は機関投資家(生保など)へ貸株料を支払って、株を借ります。この時の貸株料は売り方が負担することになり、この貸株料を「逆日歩(品貸料)」といいます。
■長期の休みの時に注意が必要な逆日歩
逆日歩の計算で使う日数は、「約定日」ではなく「受渡日」が基準となります。さらに、貸株の受け渡しは営業日にしか行えないので、受渡日が土日や祝日を挟むと、その分の逆日歩が上乗せされてしまいます。例えば、今年の4月23日(火)に空売りすると3営業日後の4月26日(金)が「受渡日」となりますが、翌日4月24日(水)に買い戻しをした場合、「受渡日」はゴールデンウィーク後の5月7日(火)となります。
つまり、受渡日がゴールデンウィークを挟むと、12日分の逆日歩を払うことになります。そのため、『連休前には、ポジション自体を圧縮する可能性があり、「買い戻し」による値上がり、更に、その値上がりによる一段上げの展開となる動き』が予想されます。
■好需給銘柄は「新規買い」と「買い戻し」に期待
信用売りは、「将来株式を購入し、その購入した株式を返済する必要がある」と考えられるので、つまり、「売り残の多い銘柄は、需給が良い好需給銘柄だ」と考えることもできます。そうなると、逆日歩銘柄のなかで好決算・好業績見通しの好需給銘柄は、「新規買い」と「買い戻し」の相乗効果で株高を促す可能性があるのでは、と考えられます。
代表的な銘柄としては、半導体関連・中国関連として直近戻りを試している、SMC<6273>、ディスコ<6146>、ファナック<6954>、日本電産<6594>、東京エレクトロン<8035>、オリエンタルランド<4661>、化粧品関連の資生堂<4911>、コーセー<4922>などがあげられます。
その他、ZOZO<3092>、ファーストリテイリング<9983>などは増税の影響を受けやすい衣料品を主力としており、消費税率引き上げの先送り観測の強まりはプラス材料と受け取られていることも注目です。また、セキュリティ関連銘柄のデジタルアーツ<2326>は、逆日歩銘柄の中でも、好需給銘柄と考えられ、GW明けも引き続き注目の銘柄となりそうです。
(その他の代表的な『逆日歩銘柄』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
<CN>
『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。
☆逆日歩銘柄をうまく活用
■逆日歩は新規買いのチャンスという見方も
GW前は買い方、売り方共にポジション整理をする動きが強まる傾向があります。今回は、信用取引において「売り」(いわゆる信用売り、空売り)をしている人にとって重要な「逆日歩(ぎゃくひぶ)」が発生する銘柄(以下、逆日歩銘柄といいます)に注目してみましょう。新規買いのチャンスが存在するかもしれません。
「信用売り」を行う個人投資家(売り方)は、証券会社から「株を借りて」取引を行います。証券会社は株が不足すると証券金融会社から不足分の株式を調達します。しかし、信用売りが増えすぎる(売り残が買い残を上回る)と証券金融会社でも貸し出せる株が不足します。この不足分を補うために、証券金融会社は機関投資家(生保など)へ貸株料を支払って、株を借ります。この時の貸株料は売り方が負担することになり、この貸株料を「逆日歩(品貸料)」といいます。
■長期の休みの時に注意が必要な逆日歩
逆日歩の計算で使う日数は、「約定日」ではなく「受渡日」が基準となります。さらに、貸株の受け渡しは営業日にしか行えないので、受渡日が土日や祝日を挟むと、その分の逆日歩が上乗せされてしまいます。例えば、今年の4月23日(火)に空売りすると3営業日後の4月26日(金)が「受渡日」となりますが、翌日4月24日(水)に買い戻しをした場合、「受渡日」はゴールデンウィーク後の5月7日(火)となります。
つまり、受渡日がゴールデンウィークを挟むと、12日分の逆日歩を払うことになります。そのため、『連休前には、ポジション自体を圧縮する可能性があり、「買い戻し」による値上がり、更に、その値上がりによる一段上げの展開となる動き』が予想されます。
■好需給銘柄は「新規買い」と「買い戻し」に期待
信用売りは、「将来株式を購入し、その購入した株式を返済する必要がある」と考えられるので、つまり、「売り残の多い銘柄は、需給が良い好需給銘柄だ」と考えることもできます。そうなると、逆日歩銘柄のなかで好決算・好業績見通しの好需給銘柄は、「新規買い」と「買い戻し」の相乗効果で株高を促す可能性があるのでは、と考えられます。
代表的な銘柄としては、半導体関連・中国関連として直近戻りを試している、SMC<6273>、ディスコ<6146>、ファナック<6954>、日本電産<6594>、東京エレクトロン<8035>、オリエンタルランド<4661>、化粧品関連の資生堂<4911>、コーセー<4922>などがあげられます。
その他、ZOZO<3092>、ファーストリテイリング<9983>などは増税の影響を受けやすい衣料品を主力としており、消費税率引き上げの先送り観測の強まりはプラス材料と受け取られていることも注目です。また、セキュリティ関連銘柄のデジタルアーツ<2326>は、逆日歩銘柄の中でも、好需給銘柄と考えられ、GW明けも引き続き注目の銘柄となりそうです。
(その他の代表的な『逆日歩銘柄』の銘柄リストは、『マネックス証券トレードステーションのHP コラム・レポートのページ』からダウンロードできます。)
次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話しします。
※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。
(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)
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