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CAICAD Research Memo(6):「マーケット状況に影響されにくい収益構造」の構築に取り組む

配信元:フィスコ
投稿:2022/07/13 15:06
■主な活動実績と今後の展開

CAICA DIGITAL<2315>戦略の軸は、「Zaif」を中核とする暗号資産関連ビジネスを加速させるところにあり、CAICAグループの強みを生かしながら、1) 顧客獲得の強化、2) 新規サービスの販売強化、3) 新商品の投入などに取り組んでいる。特に、「マーケット状況に影響されにくい収益構造の構築」を重点テーマに掲げており、独自コインの取扱による経済圏の構築(カイカコイン、Skeb Coin(仮称)など)やストック型収益商品の拡充(コイン積立、自動売買ツールなど)、独自の金融商品の販売(暗号資産トラッカーなど)により収益基盤の強化及び安定化を推進していく方針である。これまでの主な活動実績と今後の展開については、以下のとおりである。

1. 暗号資産IEO実施の検討
2022年6月10日に、(株)スケブ及び(株)スケブベンチャーズとIEO実施検討に関する覚書を締結した。スケブは、国内外から日本のクリエイターに対して、イラストや音声、映像等を有償でリクエストすることができるコミッションサービス「Skeb」を展開している。昨今の情勢の変化により、新たな収入源を求めるクリエイターの登録が急増しており、登録者数約210万人、クリエイター登録者数約11万人、月間取引高4億円以上と国内最大級のコミッションサービスとなっている(スケブ調べ)。今後、受託販売契約を締結し、スケブベンチャーズによるSkeb Coin(仮称)発行による資金調達及び「Zaif」での取引開始を目指していく(2022年9月頃を計画)。両社の経済圏を融合することで新たな価値を創出するところに狙いがあり、とりわけ同社グループ(Zaif)にとっては、新規顧客の獲得やWeb3時代の生活口座の囲い込みにつなげていきたい考えだ。

2. コイン積立の拡充
2022年6月15日より、「Zaif」のコイン積立における対象暗号資産を新たに5種類追加し、合計7種類の暗号資産の積み立てが可能となった。すなわち、これまでのビットコイン(BTC)及びネム(XEM)に加え、イーサリアム(ETH)、シンボル(XYM)、フィスココイン(FSCC)、カイカコイン(CICC)、ネクスコイン(NCXC)が可能となっており、長期ストック収益の拡大に向けて弾みをつけた。

3. 取扱暗号資産の拡充
2022年6月1日には、新たに暗号資産5種類の取扱予定について公表を行った。具体的には、2022年10月までに、ポルカドット(DOT)、イーサリアム クラシック(ETC)、ライトコイン(LTC)、ステラルーメン(XLM)、リップル(XRP)の取扱を予定している。さらには、既述のとおり、Skeb Coin(仮称)のIEOの実施も検討しており、暗号資産取扱数で国内No.1を目指していく方針である。

4. 「暗号資産トラッカー」の全面リニューアル
カイカ証券では、シンプルでわかりやすく取引ができるように、「暗号資産トラッカー」の取引画面のリニューアルを実施した。課題となっていたコンバージョン率※1の改善を図り、今後の売上拡大につなげていく考えである。「暗号資産トラッカー」は、現物取引と比べて、1) 申告分離課税の対象※2となることや、2) ハッキングリスクがないところに特長があり、暗号資産関連商品の目玉として注力していく方針である。また、高レバレッジ型の「暗号資産レバレッジトラッカー」についても、2022年10月期第4四半期頃のリニューアルを予定している。

※1 取引画面に入ってきた利用者が取引制約に至る割合。
※2 他の所得と分離され、一律20.315%の税率が適用されるため、特に高所得者層にはメリットが大きい。


5. カイカコインプロジェクトの進捗
保有者の拡大に向けて、Webセミナー第1弾、第2弾及び第3弾を開催したほか、コイン積立にカイカコインを追加するなど、カイカコインプロジェクトに沿って着々と進捗を図っている。2022年10月期下期にはIEO優遇策やカイカキャピタルによるレンディングサービスの拡充を実施予定である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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配信元: フィスコ
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