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ドーンのニュース
*14:04JST ドーン Research Memo(4):2024年5月期は9年連続の増収増益を達成
■業績動向
1. 2024年5月期の業績概要
ドーン<2303>の2024年5月期の売上高は1,500百万円(前期比9.7%増)、営業利益533百万円(同20.3%増)、経常利益547百万円(同21.3%増)、当期純利益388百万円(同20.9%増)と9年連続の増収増益を達成した。
売上高は期初の計画1,460百万円を2.8%上回って着地した。各種クラウドサービス・アプリの契約数が積み上がり、ストック型の利用料収入が順調に増加した。クラウドサービスは、主力の「NET119緊急通報システム」が、消防管轄人口カバー率7割を超えトップシェアを堅持したのに加え、第二の柱として映像通報システム「Live119」の導入拡大が進み、人口カバー率で3割を超え一気に4割に迫る勢いである。また、次期主力サービスとして今期に手応えをつかんだサービスとして、民間企業への導入が進展した「Live-X」、痴漢の逮捕の報道を通じて認知度が高まった「防犯アプリ」、東京都に続き大阪府・市での導入が開始された「防災アプリ」があり、いずれも好調に業績を伸ばした。同社のクラウドサービスは、防災・防犯分野の行政サービスの基盤であることなどから、解約率が低い(1%未満)ことが特長であり、結果として安定成長が可能である。
営業利益は20%を超える増益となった。クラウド利用料の増加や高利益率案件の受注により売上総利益が前期比14.5%増加したことが大きな要因である。さらに、販売費及び一般管理費は同8.8%増と相対的に伸びが抑制された。結果として、営業利益率は35.5%と高い水準を維持した。主力事業モデルであるクラウドサービスの卓越性が分かる。
2. 財務状況と経営指標
2024年5月期末の総資産は前期末比319百万円増の2,815百万円となった。現預金の135百万円増加、投資その他の資産が118百万円増加などが主な要因である。負債合計は同65百万円増の334百万円であり、買掛金及び未払法人税等の増加が主な要因である。有利子負債はなく、無借金経営を継続している。経営指標では、流動比率761.0%、自己資本比率が88.1%と非常に高く、安全性は極めて高い。収益性の高さ(売上高営業利益率で35.5%)が盤石な財務基盤の源である。現預金残高は1,923百万円、投資有価証券548百万円と潤沢であり、進行期のM&Aにも生かされた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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1. 2024年5月期の業績概要
ドーン<2303>の2024年5月期の売上高は1,500百万円(前期比9.7%増)、営業利益533百万円(同20.3%増)、経常利益547百万円(同21.3%増)、当期純利益388百万円(同20.9%増)と9年連続の増収増益を達成した。
売上高は期初の計画1,460百万円を2.8%上回って着地した。各種クラウドサービス・アプリの契約数が積み上がり、ストック型の利用料収入が順調に増加した。クラウドサービスは、主力の「NET119緊急通報システム」が、消防管轄人口カバー率7割を超えトップシェアを堅持したのに加え、第二の柱として映像通報システム「Live119」の導入拡大が進み、人口カバー率で3割を超え一気に4割に迫る勢いである。また、次期主力サービスとして今期に手応えをつかんだサービスとして、民間企業への導入が進展した「Live-X」、痴漢の逮捕の報道を通じて認知度が高まった「防犯アプリ」、東京都に続き大阪府・市での導入が開始された「防災アプリ」があり、いずれも好調に業績を伸ばした。同社のクラウドサービスは、防災・防犯分野の行政サービスの基盤であることなどから、解約率が低い(1%未満)ことが特長であり、結果として安定成長が可能である。
営業利益は20%を超える増益となった。クラウド利用料の増加や高利益率案件の受注により売上総利益が前期比14.5%増加したことが大きな要因である。さらに、販売費及び一般管理費は同8.8%増と相対的に伸びが抑制された。結果として、営業利益率は35.5%と高い水準を維持した。主力事業モデルであるクラウドサービスの卓越性が分かる。
2. 財務状況と経営指標
2024年5月期末の総資産は前期末比319百万円増の2,815百万円となった。現預金の135百万円増加、投資その他の資産が118百万円増加などが主な要因である。負債合計は同65百万円増の334百万円であり、買掛金及び未払法人税等の増加が主な要因である。有利子負債はなく、無借金経営を継続している。経営指標では、流動比率761.0%、自己資本比率が88.1%と非常に高く、安全性は極めて高い。収益性の高さ(売上高営業利益率で35.5%)が盤石な財務基盤の源である。現預金残高は1,923百万円、投資有価証券548百万円と潤沢であり、進行期のM&Aにも生かされた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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