昭和産、今期経常を40％上方修正・4期ぶり最高益、配当も10円増額

　昭和産業 <2004> [東証Ｐ] が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の85.5億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の86億円→120億円(前期は65.2億円)に39.5％上方修正し、増益率が31.8％増→83.9％増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比7.1％増の34.4億円に伸びる計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は65円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比4.0倍の45.1億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.6％→4.7％に大幅改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　現在の我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の５類移行に伴い、行動制限が緩和され、インバウンド需要も回復基調となり、経済活動および社会活動の正常化が徐々に進む一方で、緊迫した世界情勢に加え、為替相場の変動リスク等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。　このような状況の中、当社グループは、引き続き製造コスト等の上昇を踏まえた適正価格での販売を優先した結果、2024年３月期通期連結業績予想につきましては、連結売上高は予想数値を下回る見込みとなりましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも予想数値を上回る見込みとなりましたので、上記の通り修正いたします。　なお、2024年３月期通期個別業績予想につきましては、同様の理由で、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益がいずれも前事業年度実績を上回る見込みです。