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三機工業のニュース
■今後の見通し
● 2020年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は、2020年3月期の通期業績を売上高200,000百万円(前期比5.8%減)、営業利益8,800百万円(同17.3%減)、経常利益9,000百万円(同19.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6,200百万円(同31.5%減)と予想している。これらの予想数値は、前期比では減益予想となっているが、期初予想(営業利益88億円、前期比17.3%減)からは上方修正されている。受注高は200,000百万円(同7.9%減)、次期繰越高は139,829百万円(前期末比12.0%減)を見込んでいる。
売上高の内訳としては、建築設備事業は171,000百万円(同4.6%減)と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生はほぼ前期並みの71,000百万円(同0.8%減)を見込んでいる。産業空調は前期の水準が異常に高かったこともあり、65,000百万円(同11.6%減)を予想している。電気は前期比微増の24,000百万円(同3.4%増)、ファシリティシステムは11,000百万円(同0.3%減)を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システム事業は12,000百万円(同1.8%増)と前期比微増の予想だが、環境システム事業は手持ち工事の状況から25,000百万円(同22.1%増)と大幅増が予想されている。
受注高は、前期が特に好調であったことから主力の建築設備事業で163,000百万円と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は67,000百万円、産業空調は前期の反動もあり61,000百万円、電気は23,000百万円、ファシリティシステムは12,000百万円(同10.9%増)が見込まれている。プラント設備事業では、機械システム事業が12,000百万円、環境システム事業が23,000百万円とほぼ前期並みが予想されている。この結果、不動産事業等を含めた全体の受注高は200,000百万円が予想されている。
現在の手持ち工事が豊富であることから、上記の予想を達成することは十分に可能だろう。今後注意すべきは、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(14.9%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、前期を上回る15.2%を確保する計画だ。これにより、売上高が計画どおりとなれば売上総利益は32,000百万円(前期比1.0%増)となる計画だ。一方で販管費は、同5.5%増の22,200百万円を見込んでおり、この結果、営業利益は9,800百万円(同7.9%減)が予想されている。しかし通常以外の経費増(人財投資や給与改定等)が一服していることなどから、販管費が予想ほど増加しない可能性もあり、売上高及び売上総利益率が計画どおり推移すれば、営業利益以下は増額修正の可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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● 2020年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は、2020年3月期の通期業績を売上高200,000百万円(前期比5.8%減)、営業利益8,800百万円(同17.3%減)、経常利益9,000百万円(同19.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6,200百万円(同31.5%減)と予想している。これらの予想数値は、前期比では減益予想となっているが、期初予想(営業利益88億円、前期比17.3%減)からは上方修正されている。受注高は200,000百万円(同7.9%減)、次期繰越高は139,829百万円(前期末比12.0%減)を見込んでいる。
売上高の内訳としては、建築設備事業は171,000百万円(同4.6%減)と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生はほぼ前期並みの71,000百万円(同0.8%減)を見込んでいる。産業空調は前期の水準が異常に高かったこともあり、65,000百万円(同11.6%減)を予想している。電気は前期比微増の24,000百万円(同3.4%増)、ファシリティシステムは11,000百万円(同0.3%減)を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システム事業は12,000百万円(同1.8%増)と前期比微増の予想だが、環境システム事業は手持ち工事の状況から25,000百万円(同22.1%増)と大幅増が予想されている。
受注高は、前期が特に好調であったことから主力の建築設備事業で163,000百万円と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は67,000百万円、産業空調は前期の反動もあり61,000百万円、電気は23,000百万円、ファシリティシステムは12,000百万円(同10.9%増)が見込まれている。プラント設備事業では、機械システム事業が12,000百万円、環境システム事業が23,000百万円とほぼ前期並みが予想されている。この結果、不動産事業等を含めた全体の受注高は200,000百万円が予想されている。
現在の手持ち工事が豊富であることから、上記の予想を達成することは十分に可能だろう。今後注意すべきは、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(14.9%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、前期を上回る15.2%を確保する計画だ。これにより、売上高が計画どおりとなれば売上総利益は32,000百万円(前期比1.0%増)となる計画だ。一方で販管費は、同5.5%増の22,200百万円を見込んでおり、この結果、営業利益は9,800百万円(同7.9%減)が予想されている。しかし通常以外の経費増(人財投資や給与改定等)が一服していることなどから、販管費が予想ほど増加しない可能性もあり、売上高及び売上総利益率が計画どおり推移すれば、営業利益以下は増額修正の可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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