新日本建が新値追い、１６年３月期営業減益見通しもコンセンサス上回る

　新日本建設<1879.T>が３日続伸し新値追い。同社が２５日取引終了後に発表した１５年３月期の連結決算は売上高が前の期比９．３％増の７００億７８００万円、営業利益が同２９．８％増の８０億５２００万円と高い伸びを示した。建設市場の活況に伴い大手ゼネコンが大型物件へシフトしていることが、マンション建設と開発を手掛ける業界中堅の同社にとって収益機会の確保につながっている。物流センターや病院などの受注案件の取り込みも進捗し全体収益を牽引している。１６年３月期については増収見通しながら、前期の反動もあって営業利益は前期比５．６％減の７６億円と減益を見込んでいるが、事前の市場コンセンサスを上回る水準だったことで買いが優勢となった。ＰＥＲがわずかに６倍台と超割安圏にとどまっていることが同社株の強さに反映されている。

新日本建の株価は９時１４分現在５１４円（△１２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）