前田建、前期経常を4％上方修正

　前田建設工業 <1824> が5月14日後場(13:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の350億円→365億円(前の期は383億円)に4.3％上方修正し、減益率が8.8％減→4.9％減に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の255億円→143億円(前の期は239億円)に43.9％下方修正し、一転して40.3％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の143億円→158億円(前年同期は205億円)に10.4％増額し、減益率が30.2％減→22.9％減に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．特別損失の計上　　当社は、2020年３月13日公表の「前田道路株式会社（証券コード：1883）に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ」のとおり、2020年３月期末において前田道路株式会社を連結子会社化いたしました。これに伴い、段階取得に係る差損76億円を特別損失として計上いたします。　２．通期連結業績予想の修正の理由　　2020年３月期の通期連結業績予想につきまして、売上高の増加に伴い、前回予想に比べて営業利益は23億円、経常利益は15億円増加する見込みであるものの、上記「１．特別損失の計上」に記載いたしました段階取得に係る差損、及び投資有価証券評価損や減損損失等を特別損失として計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は112億円減少する見込みであります。（注）上記の予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき算出しており、実際の業績は今後の様々な要因により異なる場合があります。