銭高組は１８年ぶり６００円突破、貸株制限も投機筋攻勢に陰りなし

　銭高組<1811.T>が大幅高で３連騰、大幅続落歩調の全体相場に逆行する動きで１９９７年以来実に１８年ぶりの６００円台乗せを果たした。日証金が１８日、同社株を２４日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置をとると発表したものの、影響は限定的で投機資金の勢いに衰えはみられない。建設業界はリニア中央新幹線だけでなく、整備新幹線トンネル工事や羽田空港アクセス線工事など鉄道関連の大型プロジェクトが相次ぎ収益環境は良好、海外市場の動向に左右されにくい内需関連株のなかでもとりわけ優位性が発揮されやすい。同社は８月下旬にリニア中央新幹線の南アルプストンネルの新設工事で大手ゼネコンなどと共同受注を果たしたことが材料視されているが、このほか首都圏中心に都市再開発が進むなかでオフィスビルなど民間建築部門での積極展開も評価材料。貸株規制がかかっているものの、信用取組は売り長で１１日申し込み現在で信用倍率０．８倍台と踏み上げ素地も引き続き意識されている。

銭高組の株価は１１時１３分現在６１３円（△３６円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）