原油価格の約7年ぶり安値もあり、資源国通貨・南アフリカランドが大幅安に
先週末4日にウィーンで行われたOPEC(石油輸出国機構)会合において、一部で期待感の高まっていた減産合意が物別れとなり、原油相場は底抜けをしたような状況に。
減産合意が物別れとなったのは、非OPEC諸国との足並みが揃わなかったこと、また今後イランおよびイラク産原油が市場に大量供給される見通しであること、さらにはサウジアラビアを盟主とするOPEC側による「米シェール業界潰し」を目的とする“原油安チキンレース”が本格化していることがその背景。(=“肉を切らせて骨を断つ”)
これら影響もあり、WTI原油・北海ブレント原油ともに約7年ぶりの安値水準まで下落。
昨日の海外時間終盤(東京時間本日未明)には、資源価格との相関性の高い、いわゆる「資源国通貨」である南アフリカランドがその余波をもろに受け、対円では2008年10月以来の、また対ドルでは史上最安値を更新するほどの大幅安に。
原油の供給過剰は今後2~3年継続するとの見方もある中、主要格付機関が南アフリカについての見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下方修正し、南アフリカ国債はいわゆるジャンク債に転落する可能性も。テクニカルチャートを確認しても、南アフリカランド/円の日足・週足・月足チャートともに『下落基調』を示唆しており、当面の同通貨は“触らぬ神に祟りなし”といったところでしょうか。
減産合意が物別れとなったのは、非OPEC諸国との足並みが揃わなかったこと、また今後イランおよびイラク産原油が市場に大量供給される見通しであること、さらにはサウジアラビアを盟主とするOPEC側による「米シェール業界潰し」を目的とする“原油安チキンレース”が本格化していることがその背景。(=“肉を切らせて骨を断つ”)
これら影響もあり、WTI原油・北海ブレント原油ともに約7年ぶりの安値水準まで下落。
昨日の海外時間終盤(東京時間本日未明)には、資源価格との相関性の高い、いわゆる「資源国通貨」である南アフリカランドがその余波をもろに受け、対円では2008年10月以来の、また対ドルでは史上最安値を更新するほどの大幅安に。
原油の供給過剰は今後2~3年継続するとの見方もある中、主要格付機関が南アフリカについての見通しを「安定的」から「ネガティブ」に下方修正し、南アフリカ国債はいわゆるジャンク債に転落する可能性も。テクニカルチャートを確認しても、南アフリカランド/円の日足・週足・月足チャートともに『下落基調』を示唆しており、当面の同通貨は“触らぬ神に祟りなし”といったところでしょうか。